ヨーロッパに恋して

ヨーロッパが大好き。でもなかなか旅行に行けず。
気ままに旅行や食べ物の放浪記やレシピを掲載

玉子の誘惑・エッグベネディクト

2010-04-09 | グルメ
ベーシックなエッグベネディクトは、トーストしたイングリッシュマフィンにハムやベーコン、ポーチドエッグをのせオランデーズソースを掛けたもの。色々なバージョンができるんです。

Veg Benedict ベジ ベネディクト

ハムの代わりに、炒めたほうれん草とマッシュルーム。
アボカド&トマトでも。



Seafood Benedictシーフードベネディクト

ハムの代わりに、カニ、小エビ、ロブスター、またはホタテ貝を使います。
これは小エビで。

サーモンベネディクト
 
Eggs Montreal、Egg Royaleなどと呼ばれている事も。ベーコンの替わりにサーモンを使たもの。スモークサーモン版もある。

ここのレシピ(英語)では、イングリッシュマーフィンではなく、ポテトラーケ(パンケーキ)を使っています。

Eggs florentine エッグ フロレンティーン(フィレンツェ風)

ハムの替わりにホウレンソウ、ソテーされたマッシュルーム、玉ねぎにモルネーソース(チーズソース)を掛けたもの。

Eggs Hussarde エッグユサルド

イングリッシュ・マフィンの替わりにHolland ruskと呼ばれるイースト・ブレッドを使用。

マルシャン・ド・ヴァンソース(バターに炒めたエシャロットと赤ワインを入れ、グラス・ドゥ・ヴィアンドと、ドミグラスソースを加えたソース)をトッピングしたポーチドエッグ、
オランデーズソースかけ
英語レシピ

Country Benedict カントリーベネディクト(米国南部地方)
カントリービスケットのグレイビーソースがけ

マフィン⇒カントリービスケット(甘くないビスケット)
ハム  ⇒ソーセージのパテ
オランデーズソース⇒カントリーグレイビー(ホワイトグレイビー)
ポーチドエッグ  ⇒目玉焼き

Eggs Sardou エッグサルドゥ

イングリッシュ・マフィンとハムの替わりにほうれん草をベースにアンチョビの切り身を使い、アーティチョークの窪みにポーチドエッグを置き、刻んだハムとトリュフ薄切りにオランデーズソースを添える

Egg Benedict Arnold エッグベネディクトアーノルド

イングリッシュ・マフィンをビスケットに、オランデーズをカントリーグレイビーに替え、ポーチドエッグの代わりに固焼きの目玉焼きを用いる。

この料理、オランデーズとポーチドエッグはフレンチの基本。この料理を頼んで、まずかったら、基本が出来ていなしい店とおもってもいいかと。
そして、素材同志のバランス感覚が美味しさの秘密となる。素材選びにもセンスが問われる一品。

とりあえず、美味しいオランデーズをつくリから!!!

◆クラッシックソース、ソース・オランデーズ作り。
ヴィネガーと卵黄を湯煎で温めながら攪拌してムース状にし、仕上げに溶かしバターを入れたものです。

第一歩は、その風味を決めるビネガー作りから

/*フレーバーヴィネガー*/
白ワイン360cc、白ワインヴィネガー、ドライベルモット各180cc、タマネギ1/8コ、ニンジンの先っぽ 2cmくらい、セロリの葉先の部分3本、パセリの軸1本、エストラゴンの酢漬け1枝、その漬け汁少々、粒胡椒5~6粒
※香味野菜はくずでOK、ニンジンの端やセロリの葉っぱだけでも。

① 白ワイン、白ワインヴィネガー、ドライベルモットを深めの片手なべに入れ、適当にカットした香味野菜、粒胡椒、エストラゴンの酢漬けとその漬け汁を入れ火にかけます。

沸騰したら弱火にして、水分が1/4になるまでゆっくりと煮詰めます。このときアルコール分が加熱され発火する場合があるので十分注意してください。


② 煮詰まったらシノワで漉して粗熱がとれるまでそのまま。このフレーバーヴィネガーは冷蔵庫で半年くらいもちます。



/*ソース・オランデーズ作り方*/
材料(4人分)
卵黄2コ、フレーバーヴィネガー40cc、溶かしバター5g、塩少々 、レモン汁少々

直径20cmくらいの耐熱ボウルに煮詰めたヴィネガーと卵黄、塩少々を入れ混ぜます。

湯煎しながらホイッパーで8の字を書くように手早く攪拌し、常にボールを回転させます。

ゆっくり混ぜたり手を止めたりすると、底の面のみ先に火が入りダマになりやすいので、手を止めないように。疲れたら湯煎から外しましょう。
はじめは泡が荒い液状、しばらくすると泡がきめ細かくなりムース状になってきます。攪拌中にボウルの底が見えてきたら8割完成、


うっすらと湯気がたったら湯煎から外す。

 
仕上げに溶かしバター(80℃ぐらい。84度以下であること)を加え、塩で調えて、レモン汁を加えて出来あがり。


好みでタバスコを少々加えてもいい。

香味野菜とエストラゴンが、タマゴ特有の臭みを消し、複雑で奥行きのあるソースになります。
グリルした魚介に添えたり、ボイルしたカキなどにソースを載せてグラタンにしても。卵黄を使っているので、口をリフレッシュしてくれるコート・デ・ブラン地区のクラマン村の白ブドウのみから造られるシャンパーニュをブラン・ド・ブラン等がお勧めらしいです。


エッグベネディクト  焼きトマトとアスパラガスを添え

<材料>(4人分)
イングリッシュ・マフィン 4個
カナディアン・ハムのスライス8枚 (脂の少ないロースハム)
卵 8個
ホワイトビネガー(なければ酢) 大さじ2~3
ベビーリーフ・ミックス 100g
(トマトのオーブン焼き)
パン粉 大さじ1
パルメザンチーズ 大さじ2
ハーブ(みじんぎりにしたチャイブ、パセリ、タラゴンなど) 大さじ2
バター 大さじ2
トマト 2個
(蒸しアスパラガス)
アスパラ4本(太いもの)/ 塩 少々

<作り方>
① 下半分の皮は筋が多く硬いのでピーラーで皮をむきます(まな板に寝かせてむくと作業がしやすい)。根元ちかくの筋が残りやすいので仕上げは包丁で。むいたら約10分くらい冷水に浸して“はり”を出します。


② 沸騰している蒸し器に入れ、強火で約4分くらい、両端を持って軽く曲がるようなら火が通っています。キッチンペーパーで水を切り、軽く塩をして切り分ける。

 
③ ボールに混ぜたパン粉、パルメザンチーズ、ハーブを、半分に切ったトマトの切り口にまぶし、その上にバターをのせ、385度のオーブンで10分焼く。

④ 水5カップを小さめの鍋に入れ、ホワイトビネガーを加え沸騰したら、火を弱めてから、ボコボコしていた泡がおさまったら、そっと冷蔵庫から出したての卵2個ずつを割って入れる。手早く箸/フォークで分散しようとする白身を集めて、黄身の元へ集めます。浮き上がってくる白身はアクトリの要領で取り出す。


⑤ 卵白が固まりかけてきたら、はしで卵白をそっとかぶせるようにして軽くおさえ、浮いてくるまで2~3分ゆで、ポーチド・エッグをつくる。1個当たり2分30秒くらい過熱する。

⑥ 半熟状態で、穴の開いたお玉で卵黄が崩れないよう注意して取り出し、ペーパータオルなどの上に置き、水気を切る。しばらく置く場合は、ぬるま湯に付けて保温し、食べる直前に水きりする。
 
⑦ イングリッシュ・マフィン1個を半分に切り、トーストし、ハムを軽く焼いて温める。

⑧ 皿に⑥のマフィンを切った面を上にして置き、その上にハム、形を整えた⑤のポーチド・エッグを順にのせ、撹拌したオランデーズソースをかける。③のトマトと②のアスパラガスを添える。





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