バイクと綴る物語 ~CRF250 RALLYと旅風景~

転職を機に二輪免許を取得。以後、バイクの魅力に取り憑かれ、毎週末はソロツーリングへ。旅先で出会った出来事を綴ります。

最近ちょっと気に入った本

2013年04月06日 | 読書
山田深夜さんの「ロンツーは終らない」です。



「バイクががんがん登場するか!」と思って読み進めましたが、
バイクはディテールの一部。

でも、〝一部〟とは言いましたが、とても良いスパイスになっています。

主人公が乗るバイクがHONDA GL1800だったり、物語終盤で登場する
人物がW650、W400に乗っていたり…。
そしてその描写が、著者が「バイク好き」ということを必然的に感じさ
せます。

さて、この物語のテーマは「父と息子の関係」。

「バイクの登場を期待…」すると少し違いますが、物語の展開がとても
丁寧であったり、描写もとても細かく、しかもスリリングな内容なので、
途中からバイクの存在が気にならなくなりました。

父と息子。私も経験ありますが、弱って行く父親を見ながら、未だに父
親を受け入れられない部分が無くはないかな。
この物語と自分をオーバーラップさせてしまったり…。

追われたり、時にケンカがあったり。そして登場人物がみんな何か「影」
を持っていたり。

とても男っぽく、「熱い」作品に出会えたと思います。

■タイトル:「ロンツーは終らない」(徳間書店)
■作者  :山田深夜
■ページ数:全 333ページ
■ 販売価格:1700円(税別)

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