第86回全国高校サッカー選手権静岡県大会準々決勝 2007.11.17(Sat)13:30KO(40分ハーフ) 会場:草薙球技場 観衆:1,500人(目測) | ||||
加藤学園暁秀高校 | 1 | 1-0 | 3 | 静岡学園高校 |
0-3 | ||||
得点者 真野 | 時間 9分 60分 75分 77分 | 得点者 河本 鈴木 小倉 |
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暁秀イレブン
静学イレブン
ついに、ついにやって来た、この一番。
1回戦、静岡西を下して自信を深めた暁秀は
スーパーシード校、静岡学園と対戦。
試合前は下級生、父兄らが見守るバックスタンドで
ピッチ入場後も再度円陣を組み、集中を高める暁秀イレブン。
静岡東部勢のこれまでの選手権成績は4年前のベスト4が最高位。
昨年は同じ暁秀が浜名と対戦し1-2で涙を飲んだ。
この日の相手は優勝候補といわれる静学。
彼らにとってはこれから1戦1戦が決勝戦だという気持ちで
望んだに違いない。
前半、暁秀のセットプレー
両校のフォーメーションは
暁秀が中盤をボックス型にした4-4-2
静学は伝統的な3-5-2
暁秀はFW内田を残し高い位置から激しいチェックをかけた
カウンターが主体のスタイル。
ただしカウンターもDFラインから内田へ縦ポンと思うことなかれ。
中央両ボランチ、10番などを経由してサイドを使う高速カウンターを披露。
暁秀はボールを貰う向き、ボールタッチ、タメの作り方など
静学選手と遜色ない動きを見せる。
10数年前の東部勢だったらありえない光景だ。
もうそれだけでも見ていて感動的なのだが。
9分、静学セットプレーからボールを奪取した暁秀の素早いカウンター。
ラストパスは相手DFに阻まれるかと思ったが、なんとそのDFが処理ミス。
ボールは7番真野の前に転がり、真野は相手GKの動きを見て落ち着いてシュート!
1-0!!暁秀先制!!!
歓喜の暁秀バック側。どよめくメインの観衆。
静学関係者及びそのファンと静学有利とみていた他校生徒に占められた
メインスタンドの一角で1人「よしっ」と声を上げる。
しかし、試合はまだ始まったばかり。これからが勝負。
20分過ぎから静学も攻勢をかけ中盤を支配。
だが、試合を支配するというところまでには至らない。
攻める静学、守ってカウンターの暁秀という構図には変わらないが
暁秀のカウンターは内田のドリブル、真野のフリーになる動きで
かなり強力だ。対する静学はDFの1対1の勝負で負ける場面が目立つ。
確かにセットプレーの数は静学の方が圧倒的に多かったし、暁秀は
イエローを貰うファウルが多かった。しかし、試合の流れから見れば
前半はどちらもピンチとチャンスが背中合わせで両者五分五分の
展開のままハーフタイムを迎える。
後半、執拗なマークを受ける内田
50分過ぎ、それまで暁秀の守備の要として奮闘していたボランチ6番
塩崎の足が攣る。ベンチからは×のサイン。13番秋山と交代する。
どうも前半からの猛チェイスは彼らにとって相当なハードワークだったようだ。
塩崎がピッチを退いてから暁秀のチームとしての足が止まりだし始め、静学が
試合を完全に支配するようになる。
そして60分、静学のセットプレーからDF河本がヘディングを決め同点に。
静学の失点に繋がるミスを犯した選手自らが、それを帳消しとするゴールを挙げる。
後半辺りから前半では1対1の勝負で完勝していた内田も2人マークを
付けられて、なかなか突破ができず苦しい展開になる。
しかし、その後も両者一進一退のまま試合も残り5分を切るほどになった。
このまま延長か?しかし延長になったら今の暁秀の体力ではかなり厳しい
展開になるかも知れないと思った矢先にドラマが。
静学・鈴木の逆転ゴールに沸く静学選手
75分、暁秀ゴール左に流れたパスを受けた静学MF鈴木がドライブ回転の
掛かったスーパーミドルを暁秀ゴール右隅に突き刺す。1-2。
暁秀DF、GKにとって全くのノーチャンスなゴールだった。
77分には静学MF小倉が、これぞ静学のテクニックといわんばかりの
ドリブルシュート!1-3と突き放す。暁秀DFも、このゴールを奪われるまでは
ギリギリのところで何とか踏ん張り続けていたのだが・・・・・・。
2点差になっても暁秀は諦めずセットプレーを何度か得て同点目指して
一矢報いようとしたが、それも適わず、そして終了のホイッスル。
試合終了
1-3。
スコアを見る限りでは大差の試合に写るが、決して内容では
大差の無いように写った惜敗だった。
静学関係者から見れば中盤で細かく繋がないサッカーは好まれない
かもしれないが、オイラはこの日の暁秀のサッカーは好きでした。
カウンター主体であっても、ボールを蹴る止める技術と守備における
ファイティングスピリットが高ければ、静岡のサッカーとして決して
恥ずべきものではないし、むしろ誇りにして良いと思う。
試合後メインスタンドの控え室へ引き揚げる暁秀イレブン
両校の応援も一通り終わり、暁秀イレブンが引き揚げる際、
メインで1人「暁秀高校!」とエールを送った。
惜しい試合だった。悔しい試合だった。
オイラは暁秀出身でも何でもないけれど、君達は最後まで本当に
よくやったと思う。
「次だ次!頑張ろう!」という意味は、これからの君達の人生に向けてのもの。
舌足らずな言葉で申し訳なかったが、これで全てが終わりではない。
この経験を次の新たな人生のステージで生かしてください。
暁秀高校の誇り!
このような観戦記を書いていただけて
サッカー部でもないのにとても嬉しいです。
自分は試合には出れませんでしたが、キャプテンの金子と言うものです。
試合後の暁秀コール、あなただったんですね。
見ず知らずの人があんなになってエールを送ってくれて本当にうれしかった。
いつの日か歴史を塗り替えられるように、精一杯頑張ります。
応援お願いします。
こんな風に言ってもらえて選手たちも幸せでしょう。
そして、暁秀コール本当にありがとうございました。
内田特集ページをアップしました。
ぜひ、ご覧くださいませ。
こんなに現役生の方からコメントをいただくとは思ってもいませんでした。
暁秀生さん、キャプテンさん、HP管理人さん、コメントありがとうございます!
これからも静岡東部のサッカーは応援しますので、こちらこそよろしくお願いします。
内田特集ページ見ました。
管理人さんも身近に彼を見てきた分だけ、彼を応援したい熱い気持ちがよく伝わってきてよかったですよ。
つか、先ほどは「すぽると!」に出てましたね。
他のスポーツニュースにも出ていたかも知れませんが
これにはたまげました。
彼については、また別エントリーで。
それでは。
こんにちわ、暁秀高校OBのロハと言うものです。今は静岡から離れて暮らしているもので、試合は見に行けませんが、母校のサッカー部の事はいつも気になっています。
選手権応援ありがとうございました。観戦記も読ませて頂きまして、自分達のころと重ね合わせてしまいました...
ちなみに暁秀は4年前選手権県ベスト4まで進んでいますよ。森田さんや宮澤さんのいたころです。
まさかこんなにも暁秀関係者の方々がお越しいただけるとは・・・こちらこそ、本当にありがとうございます。
実は4年前の結果はチェックしてませんでした。申し訳ありません。当時はまだブログ未開設で、静岡東部のことも、今は無きジヤトコFCの存続運動中心に情報を追っており、当時の10~11月は仕事の出張等で非ネット環境下の時期が多く選手権予選は気が付けばもう終わってたという事がよくあったので・・・。
高校サッカーについては富士市出身の赤星(現浦和)や清水商の水野(現千葉)の名を耳にしていた程度でした。
当時の結果は下記URLにて確認。本文も該当箇所を訂正しました。森田さんはベストイレブンだったのですね。こんな素晴らしい快挙を見落としていたとは・・・静岡東部のサッカーを応援する者としてお恥ずかしい限りです。
http://www1.ocn.ne.jp/~miwa.i/data_h15.html
(22日昼追記差替えしました。)
暁秀高校でマネージャーを
やらせていただいている
鈴木というものです。
キャプテンの金子から
このHPのことを教えていただき
拝見しました。
17日…
最後まで”暁秀コール”をしてくれたとき
嬉しくてたまりませんでした。
私自身は選手たちをサポートすることしか
できませんが
影から見守ってくれる方がいることを知り
大変嬉しく思います。
また時間のあるときは是非イレブンの応援に
来てやってください。
本当にありがとうございました。
いやはや、1週間経ってからもコメントを頂けるとは・・・感謝感謝です。
暁秀高校の皆さんのご活躍はサッカー部のHPなどで
これからもちょくちょくチェックさせていただきます。
やはり東部の高校からの全国大会出場(インハイ、選手権等含む)は、東部地区サッカー界の悲願だと思いますから・・・。
またグラウンドでお会いすることが出来たら、よろしくお願いします。
もしよかったらいらしてください
あいにくですが2日は仕事が入っているため
初蹴りはご遠慮させていただきます。
申し訳ありません。
手短でありますが
暁秀の皆さんも、よい年の瀬を。