鑑賞作品:「眠れぬ夜の仕事図鑑」
原題:「ABENDLAND」
(切り口が違うレビューは
こちら)
原題は「西洋」という意味らしい。
深夜だからといっても社会は眠らない。
かなり異色のドキュメンタリー。
「国境警備隊(?)」「駅」「悩みの電話相談窓口(?)」「1万人ぐらい入ってるデカい深夜のクラブ(ディスコ?)」「新生児病棟」「ラブホテル(?)」「工場」「介護施設」「火葬場(?)」「街頭カメラの監視室」「不法占拠の住民と取締官」「何かの輸送と反対するデモ隊」…
何の説明も無いし、会話にも時折字幕が付くだけ。国や正しい職業など細かい事は全く分からない。何ヶ所かは複数回登場しているようだ(「電話相談窓口」「デカいクラブ」など)。
それだけに見る方の「想像力」「知識」「連想力」「妄想力」etc.が問われる。
良くぞ撮ったと思う。
通常皆が寝ている間も勿論、仕事(…とは限らないかも…)をしている人たちは存在する。
だからこそ予想外の角度で切り取られた社会には妙な新鮮さがある。
こういう形で映像のみを繋げていく手法、意外と来そうな気がする。
「鑑賞評価:☆☆☆△×」
蛇足…見る側の「受け止め方」を狭めるようなコラボは肯定できない(いや全くの蛇足)。