「薬師寺涼子の怪奇事件簿 魔天楼」
原作:田中芳樹
漫画:垣野内成美
発掘。
記念すべきコミカライズ1作目。
流石の垣野内センセーも(一枚絵と違って)まだマンガの絵が定まっていない(ただし美麗は変わり無し)。
おそらくは都庁やフジテレビ社屋がモデルになっている「摩天楼」を舞台に奇奇怪怪な事件に体当たりで立ち向かう。
20ページw…いきなりカマしてくれるが…まさかちゃんとコレが別の巻の伏線になっているとは…。
前半から原作者十八番の「毒」が全方位にバラ撒かれてて草(時々なら気分転換になって爽快…
最近は少しやり過ぎ感ががが)
103~104ページの流れは今もなお続く夫婦漫才的なやり取りの源流でニンマリ。
135ページ。泉田準一郎くん、知ってる?…ドラよけお涼の名セリフ。
「好みのタイプは、戦場でも安心して背中を任せられる男」
「アタシが警察で信用してるのは一人だけよ」
…つまりそう言う事だよ。
ね、196ページ辺りモロじゃないスっかぁヤダなぁww
で、スッタモンダの揚げ句…警視総監が煮え湯を飲まされ、一巻目にして更迭ww
(まだこの頃は超駆け足ではなかった)エンディングにはまた別の話への伏線が仕掛けてあったり…。
純粋にエンタメ作品として楽しめた(つかお涼って結構「一か八か」が好きよねぇ…)。
薬師寺涼子の怪奇事件簿シリーズ過去作
・ノベライズ
っ「魔境の女王陛下」
・コミカライズ
っ「魔境の女王陛下(上)(下)」
っ「女王陛下の招き猫」
っ「SP3 薬師寺涼子の怪奇事件簿 短編集」
っ「霧の訪問者(上)(下)」
「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ