「つぶやきのクリーム The cream of the notes」
著者:森博嗣
「表現」を生業にしている者は必ず「それ用のキャラクター」をかぶっている。
本能のままに本音だけで書いた所で商品にはならない。
だから本著は著者がこうしたキャラクターを演じて書いたものだと思っている。
世間知らずが滔滔と語る「常識論」「建前論」に見えるのはその為だろう。それぞれがそう上手く行かない理由を知らない立場でもなかろうし。
(「85」の195ページ最後辺りには「匂わせ」もある)
「5」における「神について」や「21」においての「静けさの価値」など首肯しかない意見ももちろん有るし、かつて「臨機応答・変問自在」でも展開された「資源についての持論」などはもっと広まっても良い筈なのに…。
やっぱり読み方によってはとっつきにくく感じてしまうのは大きいんだろう(某レビューにはそんな意見がある)。
文章はとても明快かつ明瞭だが内容が頭に入って来ないことが多い←それはオレのスペックの問題w
…そう思えば「S&Mシリーズ」は奇跡の作品なんだなぁ、と今更ながら(登場人物変人ばっかりだが←全否定じゃねぇかw)。
ちな解説は嗣永桃子。
他作品のレビューっ
シリーズ「読了」:「キウイγ(ガンマ)は時計仕掛け」
「ミステリーミステリーレビュー」
シリーズ「読了」:「封印再度 WHO INSIDE」
「満足度:◯」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ