鑑賞作品:「人体の構造について」(2D・字幕版)
(ネタバレ防止フィルター稼働中)
原題:「DE HUMANI CORPORIS FABRICA」
(切り口と画像が違うレビューは「こちら」をCLICK!)
原題はラテン語で「人体の構造について」。もうそのまんま邦題になっている。
ところがどっこい、そーいう学術書のような内容ではないのである。
冒頭…看護師?の一人語り(相手は居る様だがほとんど相槌も打たない)…画面もほとんど動きが無い。延々としゃべるオバちゃんは職場に対する愚痴ばかり←コレも本作の主題ではある。
言葉の端々に「ICU」「職員」「医師」…やっとここで、この部屋が「集中治療室」だと判る。画面に変化が無いままにこのシークエンス終了。
どうやら担当医としゃべってる患者。徐々に引いて行くと…「開頭手術」の真っ最中Σ( ゚Д゚)…脳内を触るシーンではさすがに麻酔してたみたいだが、これ以上無い衝撃画像。
かと思いきや…何やら施設の中を徘徊する老婆。「早く…早く…」「あそこに座ってるわ…」とずーっとつぶやいている。背後の音声にはざわめきと定期的な悲鳴…この悲鳴は、車椅子の老婆が発している。
介護施設的な何かなのか…説明もナレーションも字幕も一切ない。
ココで何となく気が付く。ドキュメンタリー映画ではあるが…何も情報は加味してくれないのだな、と。
その後もまぁ一般人はメッタに見られない映像が怒涛のように押し寄せる。
トップ画像は臨月間近の胎児(!?)の接写。「少々気になる予兆が有るので検査するね(の映像がコレ)?」…からの帝王切開。もちろん全部撮影…いきなり腹部をスパッと行ったのでビビる。
…あんな風に切った所をチカラ一杯広げるんだ…(;゚д゚)ゴクリ…。
「小さいね…」と医師が肘辺りまで突っ込んで赤ちゃんを取り出す。開腹したままのママさんに赤ちゃんを見せて、身体を拭きながら別室へ。取り上げる前から母子にズーッと話しかけてる看護師?さん。
この10分ほどの映像はほんと必見。出産に立ち会った気分になるよ(経験なんて無いけど←)。
次におそらくこのお母さんの「胎盤」を検査…そして乳がんで切除した乳房の検査…もしかしてさっきのお母さん本人がガン患者だったのかなと(もちろん一切説明なし)。
その検査に使った「組織片の顕微鏡サンプル」…が↑の二枚目の画像(紫の部分が「腫瘍」だった、はず)。
…語り出すと止まらんわこの映画。映像の破壊力がモノ凄い(言っとくけどモザイクとかボカシなんて一切ないよ)。
面白いなぁ、と思ったのが…手術中に「吸引器、落としました」「そのサイズの器具、ここにはありません」…これは手術室あるあるなのか、たまたまこの人がポンコツだったのか…?
手術しながら世間話でもするように職場の愚痴やらプライベートの話やら…医者ってだけでどの職場も同じなんだなぁ…と。
映画館でしか見る事のできない映像たち。
ドキュメンタリーは、だからやめられない。
「鑑賞評価:☆☆☆☆×」
蛇足…で、下の画像は「小腸」の内視鏡画像。
(ネタバレ防止フィルター稼働中)
原題:「DE HUMANI CORPORIS FABRICA」
(切り口と画像が違うレビューは「こちら」をCLICK!)
原題はラテン語で「人体の構造について」。もうそのまんま邦題になっている。
ところがどっこい、そーいう学術書のような内容ではないのである。
冒頭…看護師?の一人語り(相手は居る様だがほとんど相槌も打たない)…画面もほとんど動きが無い。延々としゃべるオバちゃんは職場に対する愚痴ばかり←コレも本作の主題ではある。
言葉の端々に「ICU」「職員」「医師」…やっとここで、この部屋が「集中治療室」だと判る。画面に変化が無いままにこのシークエンス終了。
どうやら担当医としゃべってる患者。徐々に引いて行くと…「開頭手術」の真っ最中Σ( ゚Д゚)…脳内を触るシーンではさすがに麻酔してたみたいだが、これ以上無い衝撃画像。
かと思いきや…何やら施設の中を徘徊する老婆。「早く…早く…」「あそこに座ってるわ…」とずーっとつぶやいている。背後の音声にはざわめきと定期的な悲鳴…この悲鳴は、車椅子の老婆が発している。
介護施設的な何かなのか…説明もナレーションも字幕も一切ない。
ココで何となく気が付く。ドキュメンタリー映画ではあるが…何も情報は加味してくれないのだな、と。
その後もまぁ一般人はメッタに見られない映像が怒涛のように押し寄せる。
トップ画像は臨月間近の胎児(!?)の接写。「少々気になる予兆が有るので検査するね(の映像がコレ)?」…からの帝王切開。もちろん全部撮影…いきなり腹部をスパッと行ったのでビビる。
…あんな風に切った所をチカラ一杯広げるんだ…(;゚д゚)ゴクリ…。
「小さいね…」と医師が肘辺りまで突っ込んで赤ちゃんを取り出す。開腹したままのママさんに赤ちゃんを見せて、身体を拭きながら別室へ。取り上げる前から母子にズーッと話しかけてる看護師?さん。
この10分ほどの映像はほんと必見。出産に立ち会った気分になるよ(経験なんて無いけど←)。
次におそらくこのお母さんの「胎盤」を検査…そして乳がんで切除した乳房の検査…もしかしてさっきのお母さん本人がガン患者だったのかなと(もちろん一切説明なし)。
その検査に使った「組織片の顕微鏡サンプル」…が↑の二枚目の画像(紫の部分が「腫瘍」だった、はず)。
…語り出すと止まらんわこの映画。映像の破壊力がモノ凄い(言っとくけどモザイクとかボカシなんて一切ないよ)。
面白いなぁ、と思ったのが…手術中に「吸引器、落としました」「そのサイズの器具、ここにはありません」…これは手術室あるあるなのか、たまたまこの人がポンコツだったのか…?
手術しながら世間話でもするように職場の愚痴やらプライベートの話やら…医者ってだけでどの職場も同じなんだなぁ…と。
映画館でしか見る事のできない映像たち。
ドキュメンタリーは、だからやめられない。
「鑑賞評価:☆☆☆☆×」
蛇足…で、下の画像は「小腸」の内視鏡画像。