廃刊本マニアですが何か?(疾風編)

｢チャンプロード｣

通刊349号
創刊:1987年9月(1987年6月発売)号
廃刊:2017年1月(2016年11月26日発売)号

ギリギリ｢昭和の終わり｣に創刊したんだな、意外にも。てっきりガッツリ昭和の本かと。
どうやら紙面のほとんどが(広告を除くと)読者投稿(愛車と仲間の自慢や写真を含む)がメインのようだ。

この｢29年の歩み｣がまぁ濃い濃いww
｢時代｣と言えばそれまでだろうが、似たようなのは今も居るからなぁ…。

ちょっと｢趣向を変えた昭和の歴史｣だと思って見ると意外と面白い←

下手な｢流行りモノ｣よりも寿命の長い雑誌だったって事は｢それなりに定着した文化｣だったんだよなぁ…。
…何となく変な方向に分化してしまったような気もするけど。

廃刊本マニアですが何か?(疾風編)

「おはよう奥さん」

通刊220号
創刊:1995年6月
廃刊:2013年10月号

1995年創刊。

↑創刊号ビジュアル↑

既婚女性向けの家事・家計・生活などの情報誌。

正直レシピやちょっとしたキッチン関連の情報は今でも使える。女性誌はゴシップ以外のネタは古びないから面白い。

…なんか雑誌界も生存競争が大変そうで…。


一方、今も拡大が続いている流れだがこの頃既に｢付録｣の概念が崩壊してるw

廃刊本マニアですが何か?(疾風編)

｢まんがタイムジャンボ｣

通刊266号
創刊:1995年4月12日発売号
廃刊:2018年3月12日発売号

2018年4月号をもって23年間の雑誌生命に幕を引いた。

過去に連載されていたマンガ(順不同)。

｢あつむトイタウン｣｢エン女医!あきらせんせい｣:水城まさひと

｢たびびと｣｢ひまじん｣:重野なおき

｢妖こそ!うつつの分校｣:あろひろし

しかし｢4コマ雑誌｣は色々とサイクルが早いねぇ…。
連載の回転も速いし、作家さんもまたしかり。

本誌は｢コンセプト｣自体がよく変化して業界内の立ち位置まで時々変わっていたようだ。


何回も書いてるけど…紙媒体にはツラい時代だなぁ…。

廃刊本マニアですが何か?(疾風編)

｢ジャンプ改｣

通刊40号
創刊:2011年6月25日
廃刊:2014年10月10日

コンセプトは｢男性読者だけでなく女性の心にも訴求する作品を｣。
性別を超えてマンガファンが読みたい作品を提供する｢純粋マンガ誌｣を目指した。
週刊ヤングジャンプ増刊号として創刊。

ジャンプにせよマガジンにせよ(やむなくとは言え)細分化し過ぎた感有り。
いかにコンセプトを確立し方針を定めても、そう何冊も買えないのだ普通の人は。

紙媒体再生の道は無いモノか…。

巻末の｢親父衆｣はまた読みたい作品の一つ(作家陣ムダに豪華だし←)。

廃刊本マニアですが何か?(疾風編)

｢ケイコとマナブ 関西版｣
通刊284号
創刊:1993年3月2日
休刊:2016年6月号

首都圏版は1990年2月に創刊。
｢ケイコとマナブ｣という誌名は、同年のネーミング大賞も受賞した。
てっきり定価が税込100円だと思ってたが、あくまで定価は税込310円。100円は特別定価だったらしい(デアゴスティーニかよw)

バブル時代の｢自分への投資｣に始まり｢パソコン｣→｢資格ブーム｣→｢ヒーリングやサロンなどの癒し系｣→｢介護｣｢ネイルやメイクなどビューティー系｣と、時代に合わせて｢習い事｣も変遷するが、上手く波に乗り続けていた。

実はずいぶんとオレの人間的成長の糧となった雑誌である。
本誌が無ければ｢編み物｣｢陶芸｣｢ガラス細工｣などのクラフトワークには手を出さなかったし、｢資格｣を増やす事もなく交遊関係も広がらなかった。

回り回ってこの｢ぶろぐ｣はそこから産まれている。

この雑誌には感謝しかない。

コレもまたウェブ版のみが生き残った…。

廃刊本マニアですが何か?(疾風編)

「CUTiE キューティ」

通刊386号

創刊:1990年1月22日
休刊:2015年9月12日号

「宝島」の女の子版というコンセプトのストリートファッション情報誌で「奇抜・個性的=新しい」とか「裏原宿系」とかの発信地ともなった雑誌。
「読者モデル(読モ)」を初めて採用した雑誌でもある。

対象はハイティーンだったが特にその世代は移り気なのと、やはりなんと言っても「ネット」の普及だろう。

あとがきでも「もう一度、世の中にインパクトを与えられるか」と語っているが、「紙媒体」から事を成し遂げるのはかなりの難業かも知れない。

廃刊本マニアですが何か?(疾風編)

「宝島」

通刊761号
創刊:1974年9月
休刊:2015年10月

1973年7月10日に晶文社より『WonderLand（ワンダーランド）』として創刊。3号目で「宝島」に誌名変更、1974年に一旦休刊。
JICC出版局に移って1974年6月に復刊(記事中のカウントはコチラを基準にしている)。

版元を変え判型を変え雑誌ジャンルやコンセプトさえ変わりながらも40年。
サブカル好きにはたまらない雑誌として熱烈な支持を受けてきた。

なお「VOW」は創刊号から掲載されている。

関連記事①つシリーズ「読了」:「韓国VOW」
関連記事②つシリーズ「読了」:「街の大爆笑百科バウ! 2013-2014」
関連記事③つシリーズ「読了」:「VOW21」

廃刊本マニアですが何か?(疾風編)

「まんがくらぶオリジナル」

通刊187号
創刊:1999年5月
廃刊:2014年10月22日号

略称「くらオリ」「くらジナル」。

昨今「萌え系」に走る4コマ雑誌が多いなか、
比較的昔の面影を残す専門誌だった。



まぁ「増え過ぎ」は確かにある。
それでも可能な限り連載陣は分散して生き残ったようで何より。

↓連載の移籍先など。

廃刊本マニアですが何か?(疾風編)

「Best Gear」

通刊228号
創刊:1994年11月14日
廃刊:2013年10月20日号

読み返して気が付いた。
オールカラーかつオールグラビア紙だ。モノクロページすら無い高級感あふれる作り。
特に全ページがズッシリと重たい紙質のグラビアペーパー(つやつやした厚手の光沢紙)ってのは
大人向け女性ファッション誌ならともかく、基本的に男子向け雑誌では珍しいように思う。

「車・バイク」「文具」「ファッション」「企画」「DIY」「ルポ」…ちょっと幅を広げ過ぎのような…。

こんなのが面白い、アレも良い、コレも入れるベきだ…でこうなってしまった様な気はする。

オレみたいなのには向いているが、一般ウケからは遠ざかってしまったか。

廃刊本マニアですが何か?(疾風編)

「アリーナ37℃」

通刊370号
創刊:1982年10月
廃刊:2013年8月

ちなみにタイトルは「微熱」を意味しているらしい。



もちろんオレの不勉強なのだが、
出てる歌手の大半が判らん…。…このヒト「男」?「女」?…そこから既に(笑)

写真とインタビューがたっぷりでファンには嬉しい反面、
そのアーティストのファン以外の人には(略)



何が気の毒って
「新連載二回目で休刊」になったTHE ALFEEの高見沢俊彦かな…。

蛇足…通巻「370」号…狙いましたよねw