オオバコ科、Plantaginaceae、オオバコ属、ヨーロッパ原産、1年草、
学名:Plantago serraria、
英名:Toothed Plantain、Saw-leaved Plantain、
葡名:Péde-corvo、Pulgueira、Tanchagem-alvacenta、
2014年 5月4日、2018 年 5 月 3 日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
プランタゴ・セラリア Plantago serraria の花。
プランタゴ・セラリア Plantago serraria でした。
©2021 MUZVIT
(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名は、ラテン語の planta(=足跡)に由来している。葉が大きいことからと言う。種小名の語源不詳。「製材工場」や「材木置き場」の意であるが、本種との関連不詳。
プランターゴ・セラリアは、オオバコ科の一年草である。本種は、概して南欧の沿海地の比較的日当たりが良く幾分湿り気の多い荒れ地に自生の見られる野草である。草丈は10~30㎝程度となる。垂直の木質化した根を持つ。葉は多数根出し、重なり合いながらロゼット状となる。葉は狭披針形で、縁部には鋸歯がある。本種は等しくヨーロッパ原産のヘラオオバコと葉姿や花穂の様子がよく似ているが、ヘラオオバコの場合、茎に沿った葉は立ち上がるが、本種の場合、殆どの葉が地に伏す。更に、ヘラオオバコの葉は縁部が全縁であるが、本種の場合には上述の通り鋸歯を持ち、そのために英名では Saw-leaved plantain と呼ばれている。3~6月頃、花茎の先に長さ8~12㎝程度の穂状花序を出し、黄白色の花を周囲に多数つける。(GKZ植物事典より)