ラン科、Orchidaceae、アナカンプティス属、ユーラシア南西部原産、西ヨーロッパからイランの地中海沿岸地方まで分布、耐寒性多年草、
学名:Anacamptis pyramidalis、
英名:Pyramid Anacamptis(ピラミッド状ラン)、葡名:Satrião-menor、
2013年5月、2018年5月1日、3日、ポルトガル、コスタアズール地方で撮影、
アナカンプティス・ピラミダリス Anacamptis pyramidalis の花。
高さ 10~25cm。
アナカンプティス・ピラミダリス Anacamptis pyramidalis でした。
©2021 MUZVIT
(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。 属名はギリシャ語の ana(=上方へ、~に対する)と campto(=曲がり、湾曲)の合成語から。旧属名の Orchis はギリシャ語で「睾丸」の意で、新旧のバルブの並ぶ様子からの命名であり、この語がラン科(Orchidaceae)の語源となっている。種小名は「ピラミッド形の」の意。
アナカンプティス・ピラミダリスは、ラン科の多年草である。本種は、原産地の項に記した地の石灰岩質土壌の開けた草原や砂丘等に自生の見られる地生蘭である。草丈は 10~25㎝ 程度となる。時に、60㎝ 程度まで及ぶこともあると言う。茎は緑色の円筒状で、分枝はしない。葉は、ほぼ長さ 25㎝ 程度の線形~狭 楕円形で基部ではロゼット状に広がる。縁部は全縁、先端部は幾分尖り、基部は茎を抱き、僅かに茎下部に茎葉をつける事もある。原産地では、4~7 月頃、茎 上部総状花序を出し、掲載した写真に見られるようにピンク~紫色~希に白色の小花を多数密着してピラミッド形に盛り上げてつける。花は、3 個の萼片と3 個 の花弁を持つ。唇弁は、3 深裂し、前方に突き出る。花の後方には、1,5㎝ 程度の距を下垂する。(GKZ植物事典より)