キジカクシ科、Asparagaceae、ツルボ(蔓穂)属、地中海沿岸地域原産の多年草、
学名:Scilla monophyllos、
英名:Spring Squill、葡名:Cebola-albarrã、Cila-de-uma-folha、
2009年2月、2011年2月、ポルトガル、アルガルベ地方で、2015年2月11日、2016年2月1日、15日、20日、2021年2月14日、3月3日、コスタ・アズール地方で撮影、
シラー・モノフィロス Scilla monophyllos の花。花の直径は1,5cmほど。草丈は15cmほど。
球茎をもつ多年草。葉が球根1球に対し1枚しか展開しない。
花は花茎の先端近くに総状につき、径10~16mmで菫青色まれに白色。
スペイン、ポルトガル、モロッコなどの礫地に自生。潅木などの中、半日陰の藪に自生。
水平線を望む岩場でも、シラー・モノフィロス Scilla monophyllos でした。
©2022 MUZVIT
(GKZ植物事典より) 属名の Scilla とはギリシャ語で「害になる」の意であるが、害の有無については不明。種小名は「単葉の」の意。
シラー・モノフィロスはキジカクシ科の多年草である。本種は、原産地の項に記した沿海地の低地で、概して砂壌地や岩礫質な土壌に自生の見られる野草である。草丈は15㎝程度となる。地下に球根を持ち、葉は、学名に示されるように1個だけ出る。葉の形状は線形で、先端部は尖り、葉の中央部は主脈部位が下方に凹み、中折れ状となる。2~4月頃、花茎を立ち上げ、上部に総状花序を出し、径1,5㎝程度で青色の花を数個つける。花被片は6個。渡来時期不詳。園芸界でシラーとして流通しているのは、スキラ(シラー)属 Scilla とエンディミヨン属 Endymion の二つの属の植物であり、両者は、かつて同じ属とされていたことによる。両者は、共通する部分も多いのだが、鱗茎の出来方並びに苞の数によって、今日では別の属として分類されている。 (GKZ植物事典より)