シソ科、Lamiaceae、 オオキセワタ(フロミス)属、地中海沿岸地域イベリア半島原産、耐寒性常緑低木、
スペイン、ポルトガルに分布、
学名:Phlomis purpurea 、
和名:パープル・エルサレム・セージ、
英名:Dusky Pink Flowered、 Purple Phlomis、Purple Jerusalem Sage、
葡名:Marioila、Candieiros、
2010年5月、2014年4月26日、2015年4月29日、2018年5月3日、23日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、
フロミス・プルプレア Phlomis purpurea の花。エルサレムセイジ(フロミス)の原種の一つで、初夏に美しい紫~ピンクの花を穂状に咲かせる。
種小名の purpurea は紫のという意味。
田舎道の道端に咲くフロミス・プルプレア Phlomis purpurea。パープル・エルサレム・セージの名は葉がセージに似ていることから。
牧場の縁で。フロミス・プルプレア Phlomis purpurea でした。
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(GKZ植物事典より) 別名は英名の音読みからであるが、葉姿がセージに似ていることによる。属名のPhlomisとは、ギリシャ語の「焼く」の意。種小名は「紫色の」の意。
フロミス・プルプレアは、シソ科の常緑低木である。本種は、原産地の項に記した地で、概して日当たりの良い草原に自生の見られる灌木である。樹高は0,5~1,5m程度となる。茎も葉も白色の軟細毛で覆われる。葉の長さは最大で10㎝程度の楕円状披針形で、縁部には粗い鋸歯があり、基部は短い葉柄に連なり対生する。葉の表面は葉脈に沿って細かな凹凸がある。葉の両面に白色の星状毛が多数見られる。4~6月頃、長い花茎を立ち上げ、数段になって各葉腋から輪生状散形花序を出し、桃色で花弁が船底形の花を数個つける。花弁の上にはやはり船底形の萼片がある。萼片の表面には細毛が密生する。(GKZ植物事典より)