ハマウツボ科、Orobanchaceae、ヒサウチソウ(ベラルディア)属、地中海沿岸地域原産の越年性半寄生植物、
学名:Bellardia trixago、Bartisia trixago、
和名:ヒサウチソウ(久内草)、
英名:Mediterranean Lineseed、Trixago Bartsia、Garden Bellardia、葡名:Flor-de-ouro、
2010年4月、2014年4月27日、2015年4月29日、5月5日、2016年6月9日、2018年5月3日、4日、5日、23日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2015年5月7日、2018年5月15日、アレンテージョ地方で撮影、
ベラルディア・トリシャゴ Bellardia trixago の花。花の直径は1cm~1,5cm。上部に従って小さくなる。
草丈は10-30cmで、茎は直立し、全体には軟毛と腺毛が密生している。北アメリカやオーストラリア、日本(東海、近畿、四国)に外来種として定着している。
日本では1982年に愛知県名古屋市で初めて発見された。
和名は日本の植物学者である久内清孝に記念して命名された。春から初夏にかけて、白色の花を咲かせる。花は穂状花 で、上唇は薄い紫色となる。
ベラルディア・トリシャゴ Bellardia trixago でした。
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(GKZ植物事典より) 和名は、我が国最後の博物学者とも言われ、東邦大学薬学部教授でもあった故久内清孝教授への献名。久内教授は昭和25年(1950)に『帰化植物』を出版しておられる。昭和56年(1981)に97歳で逝去されている。属名はarabist(=アラビア語研究者)からのアクロニウム(頭字語)から。種小名は「毛深い」の意。
ヒサウチソウは、ハマウツボ科(←ゴマノハグサ科)の1年草である。概して本種は我が国各地の河川の土手や荒れ地等に群落を作ることの多い帰化植物で、半寄生植物である。草丈は、10~80㎝程度に。葉は、線状披針形~広披針形で縁には粗い鋸歯があり、先端は鋭頭、茎に対生する。5~6月頃、茎頂に穂状花序を出し、白色の花をつける。花冠は2唇弁で構成され、上唇は場に色を帯びる。花後に、白毛に覆われた暗褐色の蒴果をつける。本種と同様の草姿で黄色い花をつけているものが見当たれば、セイヨウヒキヨモギである。本種は、本来地中海沿岸地方原産の野草であるが、現在、アメリカ大陸(特に南米)やオーストラリア大陸に帰化状態にある。我が国では、昭和57年(1982)に名古屋市で確認されたのが最初と言う。現在は、中部地区、近畿地区、関東地区で帰化状態にある。 (GKZ植物事典より)