ツツジ科、Ericaceae、エリカ属、地中海沿岸地域原産の常緑低木、
学名:Erica australis、
和名:エリカ・アウストラリス、
英名:Mediterranean-type Shrub、Southern Heath、Spanish Heath、
葡名:Urze-vermelha、Chamiça、Torga-vermelha、Urgueira、
2009年6月、2015年6月13日、2016年6月13日、2017年5月23日、2018年6月20日、ポルトガル、ベイラ地方で、2014年12月16日、2016年2月15日、コスタ・アズール地方で撮影、
エリカ・アウストラリス Erica australis の花。花の長さは1cmほど。樹高は1mほど。
葉は針状で4個が輪生する。春、筒形で、紫紅色を帯びた桃色の花が咲く。
属名のエリカの英別名はヒース。ヒースには荒野という意味があり、何も育たない荒野に自生。
エリカ属には700種以上があるといわれているが、そのうちの9割が南アフリカ原産、残りの70種程度がアフリカの他の地域や地中海地方、ヨーロッパ原産である。同じ時期、この地域では3種類のエリカが同時に咲いていた。この種が1番早くから咲いていたのか?終りの花が多かった。
ポルトガルの春には低地でも高地でもいたるところでエリカ・アウストラリスを見かける。エリカ・アウストラリス Erica australis でした。
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(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名はギリシャ語で「砕く」の意のエレイケーに由来している。かつて、エリカが胆石を砕く薬効を持つと信じられていたことによる。別の説では、ギリシャ語のeric(=ほうき)が語源であり、箒をこの属の植物で作ったことからと言う。種小名は「南方系の」の意。
エリカ・アウストラリスはツツジ科の常緑樹である。樹高は1~1,5m程度となる。葉は長さ3~6㎜程度の針状で枝に4輪生する。晩春~初夏にかけて枝先の葉腋から散形花序を出し、長さ1㎝程度で桃紫色の長筒形花を数個下垂する。花冠は4浅裂する。 (GKZ植物事典より)