医大生・たきいです。

医大生的独言。

どんなときでも「弱者」に思いを寄せられる人

2018-02-18 19:49:37 | 医大生的生活

看護師国家試験、まことにおつかれさまでした。まずはゆっくりお休みくださいね。因みに私は一週間前にたくさんの方から「ゆっくりお休みください」という優しいお言葉をかけていただいて、その通りにしていたら、国試直前に詰め込んだような知識はもうほとんど覚えていないし(笑)、知識をつけるのは大変でも忘れるのはめっちゃ簡単だなと身に染みて実感しております(笑)。医大生・たきいです。







忘れないうちに、心優しい彼の言葉は書き残しておこうと思います。

私の大学は、医師国家試験の試験会場まで距離があるので、大学全員で同じホテルに泊まりました。1日目終了後には決起集会。学長先生始め、たくさんのお世話になった先生方が宿泊するホテルまで駆けつけてくださり、学生の我々に発破をかける言葉をかけてくださってはみんなで盛り上がります。先生たちひとりひとりの、勇気を与えるスピーチ。「血培2セット」という垂れ幕まで作って啓蒙活動している先生が前に出たときには拍手喝采、狂喜乱舞の大騒ぎ。「人の顔を見たら血培2セットと思え――出てよかったですね」。学生たちから「ありがとうございます!」の掛け声多数。うちの大学、あの問題(112B-47)の正答率、おそらく100%だと思う。

「全員で受かるぞー!」と狂気じみた異様な雰囲気に飲まれて、中には実力以上の力を出せちゃったんじゃないかという人もいたんじゃないかというほど。こういうノリが苦手な人もいると思うけど、私は好きなほう。人の性格って出身高校の校風にだいぶ影響されると思っているんだけれど、たぶん、地方の歴史あるバンカラ系高校出身の学生はみんな好きなんじゃないかと思う。声がかれるまで応援歌を歌うと気持ちが昂るタイプ人たち。

集会の終わりには、学長先生方とハイタッチ(笑)。私の大学の学長先生って、天の上のようなスゴイお方なので非常に恐縮してしまいましたが、温かみのある手のぬくもりと、軽く手を合わせたようなハイタッチとをありがたく頂戴しました。おかげさまで良い気分で試験2日目にも臨めました。


その夜。6年間隣の席で授業を受けてきた友人と夕飯を食べに行きました。軽めにおそば。

蕎麦ができるまでの時間、「あの問題割れ問かーやっぱ」とかいうありきたりな会話も交わしつつも、彼はポツり。




中には今日の出来がイマイチで凹んでいる人もいたんだろうなぁ~。静かに心を落ち着かせたいタイプの人もいるかもね




ハッとしました。「受かるぞぉー!おれ!がんばる!」としか考えていなかった。厳しい競争試験で、人の心配ができるほど自分の成績の余裕がない状況で、自分のことしか考えられなかったのはある意味仕方のないことだったかもしれないけれど、どんなときでも「弱者」に思いを寄せられる人って素敵だと私は思う。

咄嗟にそんな一言を話せる人にこそ、「必修」の点数をあげられればいいのかもしれないけれど、所詮ペーパーテストでそんなことを評価できるはずもありません。もしも私が厚生労働大臣だったら(笑)、まず一番に彼に医師免許をあげられたらなと思います。




(引っ越しが捗らなさ過ぎて呆然としている人(笑))
医大生的コラム。医大生・たきいです。