10日午後1時半ごろ、札幌市北区の麻生球場で、ミツバチ約5000匹の大群がグラウンドに押し寄せ、開催中の秋季高校野球大会の札幌地区大会が中止となった。選手や観客らにけがはなかった。北海道高野連の関係者は「ハチで試合が中止になるのは、全国的にも前代未聞」と驚いていた。
大群が現れたのは第3試合の恵庭北-石狩南戦の直前で、恵庭北のシートノック中に体長約1・5センチのミツバチの群れが遊撃手にたかり始めた。選手は手で払ったがハチは集まってくる一方だったという。
群れはその後、本塁方向に移動してバックネットで1カ所に固まり、試合時刻になっても移動する気配がなかった。道高野連は「選手や観客が危険にさらされる」と判断し、この日の試合中止を決めた。さらに、観客約150人や選手らを球場外に出し、業者にハチの駆除を要請。業者が殺虫剤を吹き付けて取り除いた。
恵庭北の遊撃手は「ノックどころではなかった。ハチがぶつかってきて怖かった」といい、恵庭北の中川暁監督(42)は「選手が刺されなくて良かった。ハチで試合が順延となるのは初めて。うまく選手の気持ちを切り替えさせたい」と話していた。
駆除業者の山本秀雄さん(47)によると、9月はハチの巣で新たな女王バチが生まれ、巣からグループが分かれる「巣分かれ」の時期で、ハチの群れは新たな営巣地を探して移動してきたらしい。山本さんは「ミツバチにも毒があり、大量に刺されると危険。バックネットに打球が当たれば、興奮したハチが一斉に選手や観客を襲う可能性が高かった」と話した。【野原寛史】
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