Truth Diary

雪舟と武藏と水墨画

 仙台市博物館で開催されている、雪舟と武藏の絵を観に行ってきた。日本では飛鳥時代、中国では唐の時代水墨画が描かれはじめ日本には室町時代雪舟が中国に渡りそれを学んで帰国広めた、その流れを汲んだ仙台福島ゆかりの雪村から、二刀流の使い手、文武に秀でた武藏も傑作を残している。
 雪舟は今の岡山県総社市に生まれたことから、郷土の岡山県立美術館にその作品が多く所蔵され今日に至っている。今回その協力のもと特別展開催となったと展示の経緯には記されている。私の曾祖父は南画と言われる彩色画を描く人だった事から、家にそうした書画が残されており、神社に奉納した掲額なども現存する。
 そうした事から何にでも興味を持つ私としては水墨画を少しカジッタ事がある。結局難しくてすぐに挫折してしまったが。武藏の絵は剣術修行の精神を禅に求め、禅画と一体となった迫真の筆運びが見て取れる素晴らしい作品であると感じた。こうした集中力・気迫・無の境地が生涯を通じで戦いで負け知らずと言われた所以であろうか。
 墨の濃淡、かすれや滲みだけで表す禅画は東洋哲学の神秘さを秘め世界中に尊崇者が多い、日本の誇りだと感じた。



仙台市博物館の金木犀は満開状態で辺り一面に好い香りが漂う

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