Truth Diary

好い思い出を残して

 最終日、フライトまで時間があるので、ゆいレールと言うモノレールで那覇市内を見物しようと出てみた。首里駅に着いたら。船底にガラスを張ったボートで海の散歩を楽しみませんかと声をかけられ、島の最南端新浜ビーチにあるグラスボートで透明な沖縄の海を観た、白いサンゴ礁に鮮やかな色彩の南国の魚たちが泳ぐ様を見る。あいにくの曇り空だったが、海中は色鮮やかな魚たちが泳ぎ周り透明なサンゴの海を満喫した。
 タクシーに戻り、ホテルに預けたスーツケースをとり空港へ向かう。ドライバーとの会話も楽しく、沖縄でも有名な東北高校の羽生弓弦、荒川静香、宮里兄妹などの話題、屋根の上にステンレスのドラム缶を置いてある不思議について尋ねたり、マンゴー、パパイヤの事など話は尽きなかった。いい勉強になった。

 昨日の戦蹟めぐりのガイドは首里の田舎生まれだそうで、特有のエキゾチックな顔立ちの女性だったが、激烈を極めた戦渦のなか健気な女性の最後の語りについ涙腺が緩んだ、その彼女が「平和とはどんな状態を言うのでしょうか?」と乗客に訊いたが、すぐには答えられなかった。
 彼女の解説によると、平和の「平」は平らか、皆さんが等しくとだとか、そして「和」の禾(ノギヘン)は穀物を表わし、つくりの口(クチ)は食べる事で、「皆が平等に食物を食べられる」こうした状態を平和と言うのだと解説してくれた。太平洋戦争末期。日本本土決戦の捨て石となり、兵隊と共に多くの県民が戦渦に散った、かろうじて生き残ったその子孫らの発する言葉は重みがある。
 特産泡盛、オリオンビールも、海産物、野菜・果物全て美味しかった。ホテル人々、ライブハウスの人達、ガイド・ドライバー皆さんに、(海人 ウミンチュ 沖縄の人の意味)、暖かい人情をいただき満足して那覇を後にした。次は島の北部(山と原ばかりだからヤンバル地方と呼ばれるらしい)を巡り、問題となっている基地など観てみたいものだ。

新原ビーチのグラスボート乗り場

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