先日、ある新年会で私立高校の若い教頭先生から、聞いた話です。
近年は授業料の滞納者が多く、クラスによっては、半数近くがそうした現状にあるのも珍しくないとか。
意識して、支払いしたくないという人もいると問題視される、全国的な小学校の給食費未納とは違い、滞納者家庭の平均収入は、ごく普通の社会生活が営まれるレベルかどうか、と思われる年収額なのだそうだ。
なかには、殊勝にも親に頼らずに、授業料全額をアルバイトで稼ぎながら学ぶ生徒も、2パーセントぐらいいるそう。
先生たちが、手分して未納生徒の家庭に、最終の手段として訪問し、お願いしているそうだが、家に人が居るのは、一目瞭然なのだが、じっと先生方が帰るまで居留守を使わざるを得ない、生徒達や家族の辛い心境に、自らの訪問目的も忘れ、思わず胸がつまり、そっと帰ってくることも少なくないとか。
私も45年前私立の高等学校を学業不振でしたが、何とか温情で卒業させてもらいました。結果してそれが今につながっていると感謝しています。みなさんはどう思われますか?