Truth Diary

ふたつよいことさてないものよ

先日NHKテレビのアーカイブス(以前放映された番組の再放送)で、河合隼雄先生(心理学者)が、「ふたつよいことさてないものよ」の法則についてお話をされていて、なるほどと共感を覚えた。
 自分なりに解釈すると、「ふたつよいことさてないことよ」とはひとつ良いことがあると、ひとつ悪いことがあるとも考えられるということだ。思わぬ抜擢をされれば、同僚の妬みを買うこともあるだろう。宝くじが当たると、無心をしに来る人もいるだろう。世の中はうまく出来ていて、良いことずくめにならないようバランスがとれていることを見抜けずに、良い事があったのに次に悪いことがあると、なんでこんな不運がと、つい愚痴をこぼしてしまう。
そんな時に「ふたつよいことさてないものよ」そうそう、うまい事ばかり続がないと自分に言い聞かせほどほどのラッキーに満足する。たとえば、釣りに行ったとしよう、天気はすばらしく良く、海も凪いで穏やか、しかし釣果はさっぱり、こうした場合、きれいな海の景色を堪能し英気を養ったので満足しようと自分に言い聞かせるなど、さらりと考えて、あまり欲張らない方が精神衛生上このましい。また、「ふたつわるいことさてないものよ」と、悪いことがあった時に、目を転じて、よいことを探してみる心の余裕を持ちたいものだ。

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