Truth Diary

ある出会い

 先日、お世話になっている仙台シニア活動支援センターの催しで、留学生の学生さんとお話をする機会があった、その学生さんのお話を聞いて感心したことがある。その学生さんは、中国吉林省出身とのことで。大きな愛くるしい瞳と、一点の翳りも無い笑顔がチャーミングな若い女性で、中国の大学を終へられて、、現在は東北大学大学院教育学研究科で、日本の団塊の世代について研究をしているとのことだった。世間では企業戦士などと言われ、一時代を築いた世代の退職後の余生や活動、(生涯学習)に興味があるようであった。その理由についてお聞きしたところ、中国では、もちろん団塊のような世代の偏りはなく、普通の人達は、職を辞した後は、何もせずに孫の子守などをしながら余生を送っているそうだが、現在の中国の社会経済や、社会現象を見ても、日本が辿ってきたと同じような道を何十年遅れて体験しているようなので、いずれ中国も大量の退職者が社会問題となり、リタイヤ後の生き方についてのどのように取り組むかの問題が生じるのは明白と推測し、今から日本のリタイヤ後の人たちの活動(生涯学習)を調べて、そうした現象を先取りした対策を研究してみたいとの考えだった。また、彼女は、吉林省は小さな町ですと、ことわったが、聞くと人口は百万人いるそうでそうした膨大な中国の退職者が退職後の余生をどう送るかは中国全土の人口を考えるとたいへん大きな問題であると認識させざるを得ない。
日本への留学にあったって、家庭が裕福でなかったので、家族・親戚の援助でなんとか勉強させてもらっているので、勉学の成果を本国へ持ち帰り苦しい家計をやり繰りして送り出してくれた方々に、幾許かでも恩返しできればとたいへん殊勝な考えをお持ちで、その話方や、真剣で純真眼と考え方にすっかりまいってしまった。お隣の国にこうした先々を考えながら活動している若者がいることにハットさせられると共に、自分の了見の狭さを深く恥じ入った。素晴らしい人とお会いできためぐり合わせに勇気づけられ、併せて見識を広めさせていただいたことに感謝。

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