最近読んだストレス関係の本から(ナツメ社 見てわかる心理学 渋谷昌三)
ストレス イコール万病のモトというイメージが定着していますが、外界からの有害な刺激は「ストレッサー」と言います。このストレッサーに適応できるのは、実は「ストレス反応」のおかげなのです。
ストレス反応とは、ストレッサーに反応して起きる心身の反応のことです。現在は、ストレスもストレッサーもどちらも「ストレス」と呼ばれることが多くなっています。
ストレッサーには、生理的な、(疲労、空腹、睡眠不足など)や、物理的な(暑さ、寒さ、湿気、強風、騒音など)また、心理的・社会的な(不安、心配、嫉妬、人間関係、家庭の事情、生活環境の変化など)さらに、生物学的・化学的な(花粉、ダニ、カビ、排気ガスなど)があります。
こうしたストレッサーの刺激から防御するために、ホルモンの分泌が異常におき、心身の機能が一時的に低下すると(発熱、食欲不振、不安、腹痛、慢性疲労、肩こり、頭痛、不眠)などが起こります。
ここで、ホルモンの分泌が活発におきて、抵抗力が高まると刺激に対応できます。つまり、新しい環境に適応できたことになります。最初はストレスになりますが、適応すれば、人間性や知能を発達させます。
しかしストレスが非常に大きかったり、長期間だったりして適応できなかった場合、(胃潰瘍、神経症、うつ病、摂食障害など)の重大な病を引き起こすことになります。
ストレスには個人差があり、同じ刺激でも負担に感じなければストレスにはなりません。また、解消法としては、
(ライフスタイルを見直す)ストレスを感じやすい行動パターンをとらない時間や、場所をもつことや、たっぷり睡眠をとる、趣味の時間を持つ、カラオケ、友人との飲食やおしゃべりなどが効果的
(リラックスする)ストレッチやウォーキングなどで身体をほぐし、ゆったりした音楽を聴くことなどで心をほぐすとよい
(自分にやさしく)ストレスをためやすい人は、まじめで完璧主義者が多い、時には手抜きしたり、サボったりしてもいいと自分に言い聞かせること、楽に考えることを心がける。
好きな音楽を聴きながら、ゆっくりと入浴すると、あんがいリラックスできる。
現代はストレスが非常に多い社会ですが完全になくすことはできません、押しつぶされないよう上手にコントロールしてゆくことは、心身の健康に欠かせません、自分にあった方法を見つけ出し、ストレスを手なずけ、うまく乗り切りましょう。