大正動物医療センター(大阪市大正区)のブログ

大阪にある大正動物医療センターのブログ

急性膵炎

2006-02-28 18:50:16 | お腹が痛い

症状

犬では消化器系症状が特徴ですが、猫では症状が曖昧かつ非特異的で、また非局所的です。

元気消沈/沈うつ/食欲不振が犬猫でみられることが多いです。
嘔吐は犬では一般的ですが、猫ではあまりみられません。
体重減少は猫で一般的であす。
犬では腹部疼痛を呈することがあります。
下痢は猫よりも犬でしばしばみられる所見です。
黄疸は犬と猫でよくみられます。

身体検査所見

重度の元気消沈が犬と猫でみられます。
消化管からの喪失によって、脱水がみられます。
腹部疼痛。
犬猫では腫瘤病変が触知されることがあります。
犬では発熱が一般的ですが、猫では発熱と低体温の両方が報告されています。
黄疸は猫でより一般的です。
呼吸困難や出血性疾患、心不整脈のような全身性の異常は稀です。

原因

通常は不明ですが、可能性のあるものとしては以下のような要因があります。

栄養性の要因(例えば、高リポ蛋白血症)。
膵臓の外傷や虚血。
十二指腸逆流。
薬物/毒素(禁忌の項を参照)。
膵管の閉塞。
高カルシウム血症。
感染性病原体(トキソプラズマ症、猫伝染性腹膜炎[FIP]など)。
猫胆管肝炎あるいは腸炎の波及。

危険因子

品種。
犬では肥満が危険因子となります。
犬での併発疾患(例えば、糖尿病、副腎皮質機能亢進症、慢性腎不全、腫瘍など)。
最近の投薬。
猫での肝/腸の炎症性疾患の併発。

大正動物医療センター 06-6551-5106  

http://www.taisho.animal-clinic.jp/


胃拡張胃捻転症候群

2006-02-28 18:49:59 | お腹が痛い

症状

何も吐かない吐き気。 過剰流涎。 進行性の腹部膨満。 衰弱あるいは虚脱。 沈うつ。 おくび頻回。
頭腹部の鼓腸。 頻脈。 頻呼吸。 直腸温には広く幅がみられる。 低血量性ショックの徴候(例、粘膜蒼白、毛細管再充満時間の減少、弱い脈拍)。

原因

幽門流出の閉塞、胃の筋電位の異常、食物または水摂取後の胃の活動的運動、および空気嚥下症がある。

危険因子

食物または水を多量摂取後に運動。
激しい運動やストレス(入院や外科手術を含む)。

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