大正動物医療センター(大阪市大正区)のブログ

大阪にある大正動物医療センターのブログ

リンパ肉腫-犬

2011-11-28 10:33:17 | 体幹部の一部が腫れている

症状

臨床徴候は解剖学的な型と疾患の段階によって異なる。

悪性リンパ腫の全ての型:臨床徴候は非特異的である。食欲不振、元気消沈、体重減少など。
多中心型:非疼痛全身性リンパ節腫大が最も一般的。腹部膨満(肝腫、脾腫、腹水による)をみることもある。
消化管型:嘔吐、下痢、食欲不振、腹部不快感。
縦隔型:腫瘤や滲出液に伴う発咳、嚥下困難、食欲不振、流涎、努力呼吸、運動不耐性。
結節外:臨床徴候は部位によって異なる。眼、羞明、結膜炎。中枢神経系(CNS)、発作。皮膚、プラーク様病変。腎、腰部痛。心、運動不耐性または失神。
身体検査所見

多中心型:全身性で疼痛のない不整形で可動性のリンパ節腫大。肝脾腫大を伴うこともある。
消化管型:著しい体重減少、触知可能な腹部の腫瘤、腸管の肥厚、直腸粘膜の不整形。
縦隔型:呼吸困難、多呼吸、鈍い心音(胸水)。
結節外:眼、前部ブドウ膜炎、網膜出血、前房出血。皮膚、丘疹。神経、痴呆、発作、麻痺。腎、腎腫大、腎不全。心、不整脈。

原因

特異的な原因として証明されたものはない。

大正動物医療センター 06-6551-5106  

http://www.taisho.animal-clinic.jp/


尿石症(ストラバイト)

2011-11-24 10:34:33 | 不適切な排尿行動(尿を垂れ流す)

犬の症状

症状は時としてみられないことがある。 症状は尿石の部位、大きさ、数に左右される。
膀胱結石の典型的症状には、頻尿、排尿困難、血尿があり、時折小さく滑らかな尿石が排出される。 尿道結石の典型的症状には、頻尿、排尿困難、時折小さく滑らかな尿石が排出されるなどがある。 腎結石では、腎不全の症状を伴うことがある。細菌性UTIを伴う尿路閉塞では、腎盂腎炎や敗血症を引き起こす可能性がある。
膀胱内や尿道内に尿石が触知されることがある。
尿道の閉塞は膀胱の腫大を引き起こす。
尿管が閉塞すると、関連する腎臓の腫大が引き起こされる。
細菌感染を伴う完全な尿閉は上行性UTIを引き起こし、腎不全や敗血症の徴候を示す。

犬での原因

尿中に尿素を多量に含む動物におけるウレアーゼ産生菌、病原真菌、ウレアプラズマ感染が起こりやすくなる尿路の障害。 無菌性ストラバイト尿石の特定の要因は不明。
内因性あるいは外因性の高濃度グルココルチコイドへ暴露すると、細菌性UTIが発現しやすい。 尿の異常な停滞。 アルカリ尿では、ストラバイトは溶解しにくくなる。

猫での症状

罹患猫によっては無症状のことがある。 症状は、尿石の部位、大きさ、数による。
膀胱結石の典型的症状は、頻尿、排尿困難および血尿である。
尿道結石の典型的な症状は、頻尿、排尿困難で、稀に小さく滑らかな尿石を排泄することである。腎後性尿毒症症状(例、食欲不振や嘔吐)は、尿の流出路が閉塞した場合にみられる。
腎不全症状(多尿および多渇)が腎結石の猫でみられることがある。
尿の流出路閉塞の典型的な症状(例、排尿困難、腫大し疼痛のある膀胱、および腎後性尿毒症症状)がストラバイト尿道栓子の猫でみられる。
膀胱結石の猫では、肥厚し、硬く収縮した膀胱壁が認められる。
触診による膀胱結石の検出は信頼できない。
尿道栓子あるいは尿道結石は、陰茎の先端や陰茎尿道の検査でみつかることがある。
尿の流出路閉塞は、腫大した膀胱と腎後性尿毒症の症状を惹起する。

猫での原因

無菌性ストラバイト尿石の形成の危険因子としては、食物中ミネラル組成、エネルギー量、水分量が関与。その他、食物中の尿アルカリ化代謝物、食物消費量さらには食物の給与形態(自由摂食に対して計画に従った給与)、濃縮尿の形成、尿貯留などが危険因子となる。
これらの危険因子の排除あるいは制御によって、無菌性ストラバイト尿石の溶解と再発予防が図られる。
感染性ストラバイト尿石症の危険因子:ウレアーゼ産生病原微生物による尿路感染、細菌性尿路感染を引き起こすような局所防御機構の異常(会陰尿道造瘻術を含む)、尿中に排泄される尿素量(ウレアーゼの基質)が関与。
雄猫では遠位尿道の口径が正常でも小さいため、栓子や尿石による閉塞を引き起こしやすい。

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2011年12月の獣医師欠勤日のお知らせ

2011-11-21 17:59:40 | お知らせ

盛田院長の欠勤日: 土曜日と日曜日と祝日の午後、水曜日

                                 20日(火)午前、 

              23日(祝) 、24日(土) 、25日(日)              

盛田獣医師の欠勤日:火曜日、水曜日、土曜日

               18日(日)、25日(日)、26日(月)

丸岡獣医師の欠勤日:木曜日、金曜日、31日(土)

橋本獣医師の欠勤日:月曜日、火曜日、10日(土) 

伊藤獣医師の欠勤日:木曜日、金曜日

               3日(土)、4日(日)、11日(日)、31日(土)

安田獣医師の欠勤日:日曜日、月曜日 

               15日(木)、16日(金)、30日(金)、31日(土)

尚、都合により突然出勤日が変わることがありますので

お電話でお確かめください。

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発熱

2011-11-10 13:28:41 | 熱っぽい

発熱とは、視床下部にある体温調節セットポイントの変化によって、正常体温よりも高いくなること。

犬と猫の正常体温は37.8~39.3℃(100.2~102.8°F)です。

原因不明の発熱とは少なくとも14日間。そして明らかな原因がなく14日間の疾病期間中に少なくとも4回の39.7℃(103.5°F)の発熱をいいます。

病態生理

外因性あるいは内因性発熱因子が内因性物質(例えば、インターロイキン‐1、プロスタグランジン)の放出を引き起こし、その結果、視床下部の体温調節中枢を高温にセットして体温を新しいセットポイントに引き上げる生理的応答が引き起こされます。

生理学的結果には、代謝要求量の増加、筋肉の異化作用、骨髄機能抑制作用、水分と熱量の高度な必要性、そしておそらく播種性血管内凝固(DIC)とショックが含まれています。

 

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