大正動物医療センター(大阪市大正区)のブログ

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水頭症

2006-02-28 14:08:13 | 食欲がない

症状

行動:覚醒度の低下、学習能力の欠如あるいは喪失(しつけを含む)。過剰な睡眠、発声。時折、過剰興奮。 盲目。
発作:認められる場合もあります。

身体検査所見

頭部:泉門(縫合線)の閉鎖不全を伴う、大きい半球状型の頭蓋冠。重度の先天性水頭症を伴う犬で両側性の外斜視が認められることがあります。

神経学的検査所見

脳疾患:異常行動(特に不活発および傾眠)、皮質性失明(正常な眼球と対光反射を有する視力の消失)、不適切な発声、時折過剰興奮。
歩様異常:協調不全、失調、姿勢反応の低下。
発作:起こります。
先天性:発育期における眼窩の奇形が、正常な眼球回頭的な眼球運動を伴う外腹側斜視を招くことがあります。
重度の頭蓋内圧亢進:昏迷あるいは昏睡、点状に縮瞳するかあるいは固定した瞳孔散大、異常な呼吸様式、除脳姿勢。これらは致命的なテント切痕ヘルニアのためのことがある。

原因

先天性:不明。
後天性:頭蓋内炎症性疾患あるいは腫瘤病変。

危険因子

代償性水頭症の動物は、感染や外傷のような障害に直面すると代償不全に陥ることがあります。

大正動物医療センター 06-6551-5106  

http://www.taisho.animal-clinic.jp/