大正動物医療センター(大阪市大正区)のブログ

大阪にある大正動物医療センターのブログ

副腎皮質機能亢進症

2006-02-28 14:52:33 | よく水を飲む

症状

コルチゾル過剰の期間および過剰の程度によって、重篤性は極めて多様。
腫瘍の存在(下垂体および副腎)が大きく関与してくる症例もあります。

多尿および多渇、多食、下垂腹、肝腫大、体毛喪失、元気消沈、筋力低下、発情休止、肥満、筋萎縮、ニキビ様皮膚病変、パンティングの増加、精巣萎縮、色素過剰症、皮膚石灰沈着症、顔面神経麻痺、皮膚の希薄化、挫傷。

原因

下垂体依存性:腺腫が最も一般的。副腎皮質刺激ホルモン分泌細胞過形成および腺癌は稀。約80%の症例では下垂体前葉が、残りの症例では下垂体中葉が障害されています。
副腎腫瘍(AT):腺腫あるいは癌。
医原性:グルココルチコイド投与による。

 

大正動物医療センター 06-6551-5106  

http://www.taisho.animal-clinic.jp/

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子宮蓄膿症

2006-02-28 14:52:24 | よく水を飲む

症状

大きく腫れ上がった子宮を触れることがあります。開放性では、膣からの排膿があるため触知されるほど大きくはなりません。
沈うつと元気消沈。 食欲不振。 多尿と多渇。 嘔吐。 腹部膨満。

原因

犬:特有で、子宮内膜がエストロゲンに繰り返し曝された後に、プロゲステロンに曝される。
猫:発情期のエストロゲンの後、交尾または他の刺激(未確定の)による誘起排卵によって生じたプロゲステロン期に発現する。
危険因子

高齢の未経産雌がなりやすい。
発情期の中期から発情休止期の初期にかけての薬理学的なエストロゲン投与(誤交配)。
犬の偽妊娠とは関係がない。
 

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慢性腎不全

2006-02-28 14:52:05 | よく水を飲む

症状

多飲多尿(犬より猫の方が頻度が低い)。 食欲不振。 元気消沈。 嘔吐。 体重減少。 夜間頻尿。 便秘。 下痢。
急性盲目症:高血圧が原因。
痙攣発作または昏睡:末期。
猫では流涎や頸部腹側の屈曲を伴う筋虚弱もみられる(低カリウム性ミオパチーが原因)。
小さく不整形の腎臓(あるいは、多発性嚢胞腎やリンパ腫による二次的な腎腫大)。
脱水。悪液質。 粘膜蒼白。 口腔内潰瘍(口腔内の細菌と尿毒症物質が関与)。 尿毒症性呼気臭。 便秘。 高血圧性網膜症。 腎性骨異栄養症。

原因

ほとんどの症例は特発性で、慢性広汎性腎症と呼ばれる。
知られている原因としては、家族性・先天性腎疾患、腎毒素、高カルシウム血症、低カリウム性腎症、糸球体腎炎、アミロイドーシス、腎盂腎炎、多発性嚢胞腎、腎結石、慢性尿路閉塞、薬物、リンパ腫、レプトスピラ症(「腎不全、急性」の項を参照)、猫伝染性腹膜炎(FIP)(猫)があり、おそらく糖尿病も考えられる。
加齢、高カルシウム血症、低カリウム血症(猫)、高血圧、尿路感染症、糖尿病。

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