大正動物医療センター(大阪市大正区)のブログ

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急性膵炎

2006-02-28 18:27:18 | 下痢

症状

犬では消化器系症状が特徴である。
猫では症状が曖昧かつ非特異的で、また非局所的である。
元気消沈/沈うつ/食欲不振が犬猫でみられることが多い。 嘔吐は犬では一般的であるが、猫ではあまりみられない。体重減少は猫で一般的である。 犬では腹部疼痛を呈することがある。 下痢は猫よりも犬でしばしばみられる所見である。 黄疸は犬と猫でよくみられる。
重度の元気消沈が犬と猫でみられる。消化管からの喪失によって、脱水がみられる。腹部疼痛。 犬猫では腫瘤病変が触知される。 犬では発熱が一般的であるが、猫では発熱と低体温の両方が報告されている。 黄疸は猫でより一般的である。 呼吸困難や出血性疾患、心不整脈のような全身性の異常は稀である。

原因

通常は不明であるが、可能性のあるものとしては以下のような要因がある。

栄養性の要因(例えば、高リポ蛋白血症)。膵臓の外傷や虚血。 十二指腸逆流。 薬物/毒素。膵管の閉塞。 高カルシウム血症。 感染性病原体(トキソプラズマ症、猫伝染性腹膜炎[FIP]など)。猫胆管肝炎あるいは腸炎の波及。
品種。犬では肥満が危険因子となる。 犬での併発疾患(例えば、糖尿病、副腎皮質機能亢進症、慢性腎不全、腫瘍など)。最近の投薬。 猫での肝/腸の炎症性疾患の併発。