中国杂技团の入団試験と北京市杂技学校杂技系の卒業試験を兼ねた考核

7月5日に中国雑技団で入団試験と雑技学校の卒業試験を兼ねた試験が行われました。
北京市杂技学校は中国杂技团と完全に連携しているので
学校時代から雑技団の今後の展開を考えた戦略的な育成が行われています。
日本だとサーカス学校はあくまで教えるだけ、よくて進路をバックアップするぐらいの存在なので
基本は本人の希望が優先されてしまいがちに感じます。
なので正直、公演を見ても似たようなもんばっかり、、、と思うことも。
ただ日本はそもそもその進路となるサーカス団がなくて、結局個人で活動するか
せいぜい集まってイベント的にやるぐらいになっちゃってますけどね。

今回参加したメンバーがこちら

約6年間、毎日トレーニングを重ね、少しずつ少しずつ進歩し、自信をもってこの日を迎えたようです。
ではこの日に披露された演目をみてみましょう。











ままず思うのは、既存の中国雑技団の演目をほぼ新しいメンバーだけでできるようになっているということ。
もちろん蹬伞などここにない演目も結構あります。
ただここ最近のモンテカルロサーカスフェスティバルでゴールデンクラウンを受賞した演目が
3つともあります。つまり中国雑技団はこれらの演目を複数の箇所で披露できるのはもちろんのこと
どこかのチームで負傷者が出た場合には速やかに補充できる戦力も手に入れたわけです。
これだけの演目ができるメンバーが一気に加わるんですから本当にすごいです。
そしてなによりびっくりしたのが最後の写真の杆技、九级浪もすでにあるんです。
この演目は3年の歳月を経て去年完成したばかりの演目で、来年のモンテカルロサーカスフェスティバルに
参加する演目です。
それが既にこうして新人での練習が進んでいるのが本当にすごいと思います。
写真を見る限りはまだ完成はしれないみたいですが、今後に向けて非常に大切な準備だと思います。
彼ら彼女らの演目を私もいつか見ることができるといいなって思います。
加油！