youtubeを聞きながら

時間調整にyoutubeでオール
ディーズを聞いている。
ボビーソロのほほにかかる涙など、
懐かしい。
その頃、西宮の仁川というところに
住んでおり、父も某化学メーカー
の大阪支店次長になり、生活に
余裕が出来たのか、ステレオを
買ってきた。恐らく姉のリクエスト
であったのだろう。
ビクター製のアンサンブルという
タイプ。ちょっと家具調で、
プレーヤー、チューナー、左右
スピーカーが一体になったもの。
そのあと、セパレートステレオ、
コンポーネントステレオと変わって
いく。
当時は、ＦＭの黎明期で、まだ
モノラル。
その代わりというのでもないけれど
ＡＭのチューナーが２つ搭載されて
おり、ＮＨＫのラジオ第１が左チャ
ンネル、第2が右チャンネルなどと
してクラシックの番組がいわゆる
ステレオ放送されていた。
すごい時代だったな。
懐かしい思い出。

大野雄二トリオ

カテゴリーがオールディーズかどうかは
別として、大野雄二のライブを御茶ノ水
のジャズスポットに聴きに行った。
NARUというお店。
もう７０をとっくに超えた御歳ながら
１時間の演奏をパワフルにぶっ通し
４５分ほどの休憩を挟んでまた１時間
２ステージ聞いてきた。
馴染みのナンバーを、心地よいアレンジ
で聞かせてくれる。奇をてらうことなく、
耳に優しい。ルパン３世のテーマの
作者であることで有名だが、一生
一ジャズプレーヤーとしてやってくれる
のだろう。月に一度は出ているという。
店内はいっぱいだったが、驚いたのは
結構若い人、特にカップルが多かった
こと。

昔話

新社会人時代、今を去ること３０有余年。下北沢にロフトというライブ
ハウスがあった。その後新宿などにも出来た。ライブハウスの
走りの頃か？
４０人～５０人も入れば一杯だった。確か８００円くらい、飲み物
が一品ついて。僕はコーラの２５０ｍｌ程の昔にしては大き目の
ビンを受け取り座席についた。ステージと客席という関係ではなく、
ギターを持った若者の周りに輪になって座る。そんな感じだった。
デビューして間も無い、中島みゆきがその日の出演者だった。
何曲かの歌と軽妙なおしゃべりの後、彼女が『四つのお願い』を
歌うと言うと周りがどっと来た。多分皆知っているのだろう。
彼女はちあきなおみの『四つのお願い』を楽しそうに歌った。
また、ひとしきり時が流れて、座っていた誰かのひざの上で
カチャッと音がした。彼女はソレを聞き逃さず、言った。
『カセットひっくり返すんでしょ。待っててあげるから。』
そんなのんびりした時代だった。
それから何年かして、渋谷公会堂に『中島みゆき』を見に行った。
軽妙なおしゃべりに磨きがかかってそれはそれで面白かった
けれど、ライブハウスの親近感はそこにはなかった。
小さな彼女はステージの上で、目の悪い僕は、公会堂の上の
席の方から彼女をぼんやりと見下ろしていた。