ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いオヤジの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

ボーン・レガシー

2017年12月28日 | ネタバレなし批評篇


前3作でジェイソン・ボーン が暴れるくんしてくれたお蔭で、同時進行中だったアウトカム計画が露呈の危機に。どこぞの山奥で訓練参加中だったアーロン・クロス(ジェレミー・レナー)は、わけもわからないまま当局から抹殺されそうになるのだが…

記憶喪失の代わりに、肉体と精神を強化するための薬中要素が新たに加えられている点を除けば、ストーリーの世界観はボーンシリーズとまったく変わらない。その薬物研究所に勤める美人研究員(結婚してかなりほっそりしたレイチェル・ワイズ)を道連れにするところもおんなじだ。

とばっちりを受けた男ととばっちりの原因を作った男のストーリーをカットバック的にもっと重層的に編集できていれば、本作はもっと味のある1本になっていたかもしれないが、(予算の都合上か)残念ながらボーンことマット・デイモンは写真のみの友情出演?に留まっている。

潜伏中のフィリピンで、安宿の姿見に「捜すな」というメッセージをボーンよろしく残した主人公クロスだが、禁断症状さえ克服できていればその存在すら当局に知られることはなかった影の薄さに、もののあはれさえ感じてしまうはずだ。

その意味で、ファニーフェイスが災いし脇役での映画出演がとても多いジェレミー・レナーにとっては、まさにはまり役だったのかもしれない。

ボーン・レガシー
監督 トニー・ギルロイ(2012年)
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