フジコ・ヘミングのリサイタルに行くことができました。
前に・・・そう たっちゃんのお通夜でフジコ・ヘミングのCDを教会で一晩中流した。
「あんなやさしいラ・カンパネラ 聴いたことない」と、その時よく聴いていた。
彼女のピアノの音は 他の誰とも違う 彼女だけの音、そして曲になっている。
バッハのカンタータも、アンコールで弾いたテンペスト3楽章も、無駄のない洗練された音で、せつない音だった。
学生時代に、必死でがむしゃらに弾いた事がくつがえされるような演奏だった。
あの表現は、彼女の今までの経験や心のきしみや涙や喜びがあってのものなのだと思った。
若手の 男性の バリバリのピアニストには弾けないと思った。
彼女の演奏は、テクニックを上回るすばらしい表現力というか、感情移入だ。
口ずさむように弾いていた。
この日 私が学んだことは「上手に弾こうとは思わないでいい」ということ。
心を込めて 歌うように 語るように弾こう。
練習しよう。
でも ここ 静か過ぎて弾きにくい。。
追伸:ミーちゃんがまだプチ家出した。ようやく物置に追い込んだけれど、ドキドキしたらしく、また発作を起こして座り込んだ。ミーちゃんよ、家出は体によくないよ。