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言語聴覚士の独り言

言葉の発達、再獲得

土曜日、長女(小学5年生)の金管バンドの練習を3歳の息子と見に行きました。

普段、息子にはストレートに「大好きだよ」等伝えています。

すると息子も妻や私や兄弟に抱っこされた
時などに「大好きだよ」と言うようになりました。

家族みんな萌も萌えです。

金管バンドの見学をしていると、息子は

私の知らない、誰かの母親に甘えだしました。

膝の上に乗ったり、ハグをしたり。

そして、「大好きだよ」とも言っています。

私はてっきり、顔馴染み(普段は妻が付き添っている)の人だと思いました。

なので、息子の無礼に対して

「すみません。いつもお世話になっています。ありがとうございます」と声をかけました。

すると、「いえいえ、初めてですけど、かわいいですね」とその方がいいました。

まさかの、初対面だったのです!

驚愕デス!

初対面の方にハグをして「大好きだよ」

3歳でなければ犯罪です。

確かに綺麗な方でしたが😅

詳しくは分かりませんが、

『大好き』と言う言葉は息子にとって

雰囲気としてリラックスしたり、甘えたりする時に発するコトバだったのでしょう。

つまり、言葉は、一対一対応でなく、雰囲気で大まかな意味で覚えていく事が分かります。

これは非常に面白い事で、言葉のリハビリの参考になります。

犬=いぬ、のは分かりやすいですが、

日本語は名詞だけでありません。

美味しい、楽しい、面白い など、

絵で表せないものがほとんどです。

オイシイ場面やタノシイ場面に

「美味しい」や「楽しい」と言う言葉を使っているのを聴いて言葉を覚えていきます。

名詞も同じでイヌを見た時に「犬」と聴くので、このビジュアルには「犬」と言えばいいのだと思って学びます。

つまりのつまり。犬と理解してから「犬」と言うわけではないのです。

失語症のリハビリではほとんどが理解訓練から行います。

理解訓練を行ってから表出訓練を行います。

また、言葉は見えないので、文字を利用します。

順番がめちゃくちゃです。

発達から考えると、理解も表出も同時です。
文字は最後です。

非日常的なイヌ=「犬」ではなく、

オイシイ物を食べた時に「うまい!」と言えるように訓練を考えたいと思いました。

もちろん、言葉の発達が遅い子に言葉を教えるのもいいですが、様々な、経験をしてもらう事、たくさんの言葉がけを行うことが大切になります。


いくら0歳から保育園に行っていて、人懐っこいとしても息子のプレイボーイぶりには末恐ろしいです😊




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