TAZUKO多鶴子

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老人は図書館…ギニアの格言

2008-08-30 | TAZUKO多鶴子からの伝言
年を重ね誰しもがいつかは老人になる。
近年の日本では益々、
年を重ねる事が『悪』かのように
感じる人が増えて来ているように思う。
勿論!学生達も例外で無い。

つい先日
近鉄電車に乗っていた時のことである。
いつも学生達が沢山乗って来るのだが…
その時もそうだった。
男子学生一人と女学生二人のグループが
周りも気にせず話している言葉が耳に入った。

「私…この間、電車に乗る時に入り口で転んで、ホームと電車の間に足が挟まって死ぬかと思った」
……
「足が抜けなくてあわててたら、周りにいたサラリーマンのおじさん達が必死で身体を抱きかかえて助けてくれた」
……
「みんな大丈夫か?大丈夫か?と心配してくれた…
 ありがとうございます…と言ったけど…
 本心は凄く気持ち悪かった。
 私の身体に触らんといて欲しい!
 おじさんは周りにいたら気持ち悪い!
 おじさんなんかに助けられて迷惑だ。
 大丈夫?なんかいらん!声さえかけんといて欲しい…。
 若い人間以外はみんな気持ち悪い!
 ほんま!あの時凄く気持ち悪くて気分悪かった!」

思わず叱りたくなる言動だった。
情けない言動で…
今の日本はここまでになってしまったのかと絶望するような気持ちにさえなった。
彼女達に平気で言わせる言動は周りの環境全てにあるのだろうが…
それにしてもテレビやコマーシャルやラジオや雑誌等の影響は大きいように思う。
年を重ねる事がまるで悪かのように伝えるコマーシャルやテレビ番組の数の多さ…。
これが及ぼす影響は大きい。
美しさとは何か…美の視点を間違えるからこのような言動に結びつくようにも思う。

又、近年よく論じられる定年論。
昔の農家は、働けるまで働いた。
(働かされた…のかもしれないが…)
定年など無かった筈である。
定年を幾つにするか?本当に必要なのだろうか?

働きたい人は
そして
働ける人は働きたいだけ働き、
年を重ねた人の知恵を、
多くに生かせば良いのではないかとTAZUKO多鶴子は思う。

「ギニアの国は老人を大事にする」

「一人の老人の死は、一つの図書館が無くなったのと同じである」

ギニアの格言だそうである。

正しい事を言っていると痛感する。
老人は大切な人間の力の源。
自然。
自然界は全てを必要とし生かされる。
自然では…
老人も自然の中の必要で大切な無くてはならないものである。

人間界でも
生かされなければならないものだとTAZUKO多鶴子は確信する。