TAZUKO多鶴子

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映画『夢』の『狐の嫁入り』を思い出しました…

2009-01-17 | TAZUKO多鶴子からの伝言
久し振りに本格的に風邪をひいてしまいました。
余りにも辛いので近所の病院で診て貰ったのですが…
「二~三日寝ていないといけないですよ!」
とお医者様に言われて
今日は仕方なく制作を断念しました。
横になって寝ていると…
ふと…昔見た映画のイチシーンの映像が出てきました。
黒澤明監督が最後に製作した映画、
『夢』の『狐の嫁入り』の幻像的な絵…。
『狐の嫁入り』は葛飾北斎も描いており、
昔から各地方でその話しが残っているようです。
しかし…その由来は鮮明に浮き上がっていません。
ただ…
近年でも親しみのある『稲荷神社』の狐から
紐解いてみると幾らかみえるような気がします。
恐らく農耕民族の日本では
アニミズムの時代…
弥生時代、日本に稲作がもたらされるにつれネズミが繁殖し、
同時にそれを捕食してくれるキツネやオオカミが
豊作をもたらす益獣となったと考えられ、
伝染病との関係も観察から知っており、
たたり神的な一面を持つ存在として
土着の神となった可能性もあるようです。
近年ではその狐が商売繁盛のお金に変化したのは、
現代の日本がお金に執着した表象となっているのでは…。
そんな事を考えながら横になって休んでいるているうちに、
久し振りに黒澤明監督の『夢』がみたくなりました。


  < 夢 >
1990年に公開された黒澤明による映画作品である。日本とアメリカの合作。当初 黒澤明監督最後の作品だった。
「日照り雨」「桃畑」「雪あらし」「トンネル」「鴉」「赤冨士」「鬼哭」「水車のある村」の8話からなるオムニバス形式。黒澤明自身が見た夢を元にしている。各エピソードの前に、こんな夢を見たという文字が表示されるが、これは夏目漱石の『夢十夜』における各挿話の書き出しと同じである。
  < 狐の嫁入り >
狐の嫁入り(きつねのよめいり)は、北海道と沖縄県を除く日本全国に伝わる怪異。
*一般には夜の山中や川原などで、無数の狐火が一列に連なって提灯行列のように見えることをいい、狐が婚礼のために提灯を灯しているといって「狐の嫁入り」と呼ぶ。これらの怪火は遠くからしか見えないという特徴がある。徳島県ではこれを嫁入りではなく狐の葬式とし、死者の出る予兆としている。
怪火が狐の嫁入りと考えられただけでなく、江戸時代の随筆『古今妖談集』には実際に嫁入りに遭ったという話がある。寛保5年(1745年)に、本所竹町の渡し場に現れた男が、自分の仕える主人の家で婚礼があるために渡し船を多数寄せるよう依頼し、渡し場の亭主に祝儀として金子一両を渡した。亭主が喜んで多くの船を準備して待っていると、立派な嫁入り行列がやって来たので、亭主は丁重に一行を送り届けた。しかし翌朝には、祝儀の金はおろか、渡し賃まですべての金が木の葉に変わっていた。人々は葛西金町(現・東京都葛飾区)の半田稲荷から浅草の安左衛門稲荷への婚礼があったと噂したという。
新潟県の麒麟山にも狐が多く住み、夜には提灯を下げた嫁入り行列があったといわれる。これに由来する祭事が同県の狐の嫁入り行列である。
天気雨のことを「狐の嫁入り」と呼ぶのは、天気雨のときには狐の嫁入りがあるという俗信に由来しており、「狐の祝言」とも呼ばれる。江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎による『狐の嫁入図』ではこの俗信に基き、狐の嫁入り行列と、突然の天気雨に驚いて農作物を取り込む人々の様子が描かれている。
狐の嫁入りと天候との関連は地方によって異なることもあり、熊本県では虹が出たとき、愛知県では霰が降ったときに狐の嫁入りがあるという。福島県では旧暦10月10日の夕方にすり鉢を頭にかぶり、腰にすりこぎをさしてマメガキの下に立つと、狐の嫁入りが見えるという。

参考資料: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』