今日は週末で手織教室には生徒さんも居ないのでスタッフものんびり休日
と、思いきや、手織体験のお客様のご来店である。
小学生の男の子とお母さんがフルコースに挑戦する。
男の子の綿繰り作業からはじまった。
「あれ?こっちに種が落ちて、こっちに綿がとれてる」
種が潰れることなく綿と種に分離されてる不思議に興味津々、
「沢山取ってくださいね」
と、スタッフに言われて真剣に綿繰り作業が続きます。
「これは江戸時代からある機械で昔は田舎ではどの家にもあったもので、
布団やドテラや半纏の中綿に使うために綿は寒さを凌ぐ大切な物だったのですよ」
坊やに続いてお母様も綿繰りを体験して、出来た綿を使って糸を紡ぎました。
「あら?不思議だわ、何で糸になるの」
「凸凹の糸になってしまったわ」
「ストレートの糸はどこでも安く手に入りますが、この糸は買いたくても買えない物で、貴女だけの糸なのです」
そして、出来た糸をもって織機に向かいます。
「何だか緊張しますね」
スタッフから織物が出来る原理と織機の操作方法を教わりながら
機織り体験が進みます。
先にやった綿繰りと糸紡ぎの体験で出来た糸も織り込まれて
世界で一つのコースターが織れて来ました。
「やったー!」
親子で完成した喜びの歓声が響く教室でした。