私は浜松市天竜区のヤマタケの蔵で開催されている壬生織手織り教室へ行く
そのヤマタケの蔵にあるイギリス壁を見るのが好きだ。
この町の豪商であった旧内山家にあった蔵が登録有形文化財として
保存されている、その蔵の南面にイギリス壁はある
手焼き煉瓦を使った壁である
一枚として同じ形のレンガは無い
それは私が織る手紡ぎの糸を使った織物と同じである
不揃いのレンガはそれぞれ表情が違うレンガの群れ
それぞれが私に主張して来る
私は違う と、
現代私たちは同じ型に嵌められ 同じ情報の中で暮らしている
それが現代社会を安全に生きる術としているように見える、
高度社会構造の中で生きずらさを感じ始めている
私はこのイギリス壁の個性あふれるレンガ達が主張しているように
私が作る糸も布も色もそれぞれが自然原理に生まれ主張している
眩しい程の個性あるレンガがある天竜のイギリス壁である。