のメンバーが、ミカンの草木染めに挑戦しています。

ミカンの木のチップを煮出した液に布が沈められていきます。
甘いミカンの香りと液が布に染み込みます。
一旦沈められた布を引き上げて見てもまだ薄い黄緑です。
「ここでは色が付かないのね」
「まだ薄いねー、」
「あまり薄い薄いと言わないで下さい」

とTCCの主人が頭をなでる。
煮込むこと数十分、
引き上げて見てもまだ色は付きません
「かえってはげて来ていない?」
「お願いだからハゲとか、言わないの!」

とTCCの主人が怒る。
「そろそろ媒染液に浸けようか」
とリーダーが言うとあらかじめ作っておいた
媒染液の中に布が沈められてしばらくすると、
布を上げ下げして空気にさらされていくほどに
夢に見たミカン染めの色が発色して来る。

まったく自然な色合いで、甘い黄緑が目に優しく
心に沁み込むようだ。
自然から色を頂いた瞬間にメンバーの顔も優しく
映えるのでした。
