「三河木綿の手織体験をしたいんですが出来ますか?」
旅の途中に機織りをしようとご来店下さいました。
最初にコースターに使う緯糸を選んでいただき織機に向かいます。
手織り指導のスタッフが織機の説明や織物が織れる原理を
説明しながら手織体験が進んでいきます。
「なるほど、織物ってこうした原理で出来てるんだ」
経糸が上がったり下がったりと動き、その間を緯糸を巻いたシャトルが通る、
緯糸が通る毎に筬を打ち付けることでしっかりした織物が出来ることを学びます。
織り始めると織るという行為に集中します
横糸を一本一本を通す毎に筬を打つという行為を繰り返し、
今回体験するコースターが織り上がって来ます。
出来上がった布は、あなたが織った一本の糸の積み重ねなのです。
「出来て来たわ、これは集中しますね」
数千年の間、人類は織ることで寒さから身を守り、物を運ぶ袋を作って来たのです。
ものつくりの機械の原点は織物から始まりました。
だから織機のことを機(ハタ)と呼ぶのです。
教室の外は竹島の芝生広場が広がっています
「ここは素晴らしいところに教室がありますね」
「そうなんです、全国でもこんな観光地の真ん中で手織りができる
施設を持っている都市は蒲郡市だけでしょう」
ここ三河は、”どうする家康”のドラマでも紹介されたように、家康の母於大の方が
木綿の作付けを奨励して以来、全国有数な木綿織物の産地なので観光客にも
三河木綿と織物を知ってもらい体験してもろうとこの施設を設けたのです。
「出来たー!」
「嬉しい!」
最後の房作りも難なくこなして三河木綿のコースターが完成しました。
教室内の壁に掛かったジャガード織りタペストリーの前で記念撮影です。
おめでとうございます。