初夏の竹島は青と緑と白が主役
海が青くうねり弾ける
緑が盛り上がり島を包む
白は長く伸びて青と緑を結ぶ
そんな竹島に二人の女性が立ち寄ってくれて
織物を織ってくれるという
織物には女性が似合う
トントンと糸を入れ叩く
あー、いい気持ち
「私一度は織ってみたかった」
「織物を織るって今は夢です」
ここで織れるって知らなかったそうで
「織機に座る事に緊張したわ」
織れば織るほど織りたくなるのは何故だろう
憧れだけでなく人間の本来持っているものに思えてならない
経糸と緯糸が直角に混じり合う単純な構成で色を出し紋様を作る
その工程を目の前にして今夢が現実になっている
緑の芝生広場に人々が集う
人々が景色を眺め心安らぐ
そんな光景を眺めながら機を織る
「出来ました」
「嬉しい!」
喜びの声が上がります
「織ってみたかったです夢が叶って嬉しいです」
この喜びが私の支えなのです。