師走月となって、綿畑で採取した綿の処理が忙しい時期となりました。
今日は、先日に予約を頂いていた女性が手織体験のフルコースに挑みます。
畑で 取れた綿の種取り作業から始まりました。
綿繰り機の登場です。
「何ですかこの機械は」
「この機械は綿繰り機と申します。このハンドルを回してローラー回転させて
二つのローラーの間に種をつけたままの綿を差し込むと
あら!不思議、種がこちら側で綿だけが向こう側と分られて出てきます。
「面白いですね、不思議ですね、この作業を綿繰りと申します」
綿繰り作業で取れた綿を今度は弓を使った綿打ち作業です
綿の塊を均等な密度になるように弓の振動で解す茶寮の後
その綿を使って糸を紡ぎます。
「あら!、綿が捩れて糸になってるわ」
綿を捩るエネルギーが糸を作り綿を引く作業で糸の太さが決まります。
「切れそうです。怖いわ」
「大丈夫です。自然を戴く気持ちでやさしい気持ちでそーっと引きましょう」
糸紡ぎで出来た糸を織物にするための作業が始まりました。
前もって準備された経糸が綜絖という装置で奇数糸と偶数糸とに分けられて
動き、その間に緯糸が通ると今度は緯糸を挟むように交差させて、緯糸を挟んで織られます。
「綺麗に織れて来ましたね」
「嬉しいです」
ご自分で紡いだ白糸も織り込まれています。
大地に咲いた綿の種から織物に変わる様を見て感動した作者です。
自分が紡いだ糸が現実に織物に姿を変えて現れて来たのです。
神社にも白妙が奉納され豊作を祈願する神事があります
海の向こうに八百富神社を眺めながら、神社の禰宜が織る三河木綿です。
完成したコースターを掲げて記念撮影です
織物が直立するほど丈夫な三河地綿のコースターです。
八百富神社の境内の三河地綿の種から紡いだ白糸なのです。
ご利益ある織物が出来ました。
「凄く楽しかったです」
今度は三河の正月を祝う三白木綿”竹島つむぎ”を奉納出来たら良いな。