「やりたい」
「僕も」
少し前まで手織りと言えば難しく考えられていたが最近は
体験学習的に申し込んでくる傾向にある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/c5/78f46358d84b58754e161179a67f2357.jpg)
お気に入りの色糸を選び、織機で織る
経糸を操作して緯糸を織込む
「緯糸がすっぽ抜けてしまう」
「そうだね、経糸の操作が違うんだ、だけど間違えではないから
やり直せばすぐ直るから大丈夫だよ」
”人生やり直しはできないが、織物はやり直せる”
TCCの主人がいつもの台詞を言っているうちに
コースターは織り上がった。
2人とも
「楽しかった」
と綺麗な笑顔を私にくれた。
その作業は人類5000年以上の歴史がある。
エジプトのミイラを包んだ布も、
縄文土器の底に残る織物の痕跡も、
同じ作業であった。
産業革命以降、織物も機械化されて生産現場が生活から遠くなり
織物は身近なものでは無くなった。
昨今大量販店で安価な繊維製品が売られると、生産する行為まで
下等して考えられてしまう事態に織物職人の私は危機感をおぼえた。
”織物は奥深い歴史と文化と魅力を秘めているんだ”
そこで、
たった一枚のコースターでも織物ってこうして織られるんだ。
物を創造して作り上げる喜びって凄いんだと、
子供達に体験してもらいたくて10年前から始めた。
竹島に無くてはならない蒲郡名物[三河木綿]の手織り体験をめざして