一週間前に手織体験でご来店くださった女性が
「私の家に江戸時代の三河木綿があります」
の一言から始まって今日はその三河木綿を持って来てくれたのです。
三河木綿のそれも江戸時代の古布が見えるとあって私も興奮気味だった。
その、お嬢さんと友人の手織体験がはじまった。
今日は三河木綿の綿繰りと棉打ちと手紡ぎをする三河木綿のフルコースです。
手紡ぎでは糸作りの困難さを理解していただきました。
綿から糸を紡ぐ、江戸時代の人達の苦労を知って、この古布を作った人々の苦労を体験していただきました。
繊維産業は江戸時代以前から分業による工業の基礎があった。
綿から商品の布になるまで多くの分業で成り立ち、完成度の高い工業として続いて来た。
今日はその一端を体験していただき、物を作り出す喜びと、作り出す苦労が今日見せていただいた古布の中からも感じられた。
今日は良い日となった。