これは、観音崎第四砲台の第三砲座用の砲側弾薬庫です。観音崎の砲台群で旧第三砲台とともに唯一未公開であった場所です。
なぜかというと、旧第三砲台と第四砲台跡自体が海上自衛隊の警備所として使用されていたので、見学の可能性がなかったのです。
しかし、近年、警備所が廃止されたため、見学の要望をしていました。
そして、今年の4月に初めて第四砲台の見学が許されたのです。でも、この際は残念ながら弾薬庫だけは非公開でした。
これが、この12月に開催された観音崎砲台ツアーで初めて許可されたのです。素晴らしい。
ということで、写したのがこの写真です。本邦初公開!です。
気になっていたレンガの積み方なのですが。やっぱり「フランドル積み」でした。
第四砲台は明治19年起工、20年竣工という、ぎりぎり明治10年代の砲台なのですが、これで、明治10年台建築の砲台はフランドル積みと言う説がほぼ実証されました。
東京湾要塞に次いで建設が始まった対馬要塞の芋崎砲台(明治20年起工)が、フランドル積みではありません。
つまり、砲台建築におけるフランドル積みレンガは東京湾要塞にしかないのではと思っています。これは東京湾要塞の希少価値になりますね。
*他地域の砲台でフランドル積みがあったら是非教えてください。