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【ふじもん世界放浪「放学記」第5章アフリカ編 『少数派』】

2014-01-19 22:30:59 | 日記
2014年1月19日。

《僕は日本人だ。日本にいる限り、どこにでもいる日本人だ。しかし、一歩外に出ればそうではない。そこからの学び。それをぜひ、日本の若い衆には感じてほしい。》

よく日本は「単一民族国家」などと言われる。

もちろん完全に「単一民族」とうことは有り得ないが、それでも民族的な対立は諸外国に比べて非常に少ない国であることは間違いないだろう。

そんな日本に僕は「日本人として」生まれ育った。

僕は自分は「日本人の顔をした日本人」だと思っている。自分でも思っているし、これまでの人生の中で「オマエの顔は日本人っぽくない」と他人から指摘されたこともない。


だから僕は、日本にいる限り「多数派」なのだ。どこにでもいる「日本人の顔」なのだ。


しかし・・・当たり前だけど、それは日本の中での話。

ほとんどの日本生まれの日本人は、自分が「少数派」である中に身を置いて生きてきたことはないであろう。


日本の若い衆へ。

ぜひ一度、自分の身を「少数派」の中に置いて生きてみる経験を積んでほしい。



僕が今いるザンビア。だけじゃなく、アフリカ全部かな。

アジアの顔は極めて「少数派」だ。

子どもはもちろん、大人の人も僕の顔をじ~っと見つめてくる。

「チャイナ!」とか「ニーハオ!」とも、よく叫ばれる。

1部の人は悪意を持って耳元で叫んだり、指を指してきたり、ボソッと囁いてきたり・・・。

まぁ僕らは中国人じゃないんだけど、彼らの中では「アジア人=チャイナ」がかなり成立してるようだ。それはまた別の話になってしまうんだけど。

じ~っと見つめられたりいきなり叫ばれるのって、気分のいいもんじゃない。

まぁだけど、別にそれだけだ。何をされるわけでもない。でも、こんなことも考えてしまう。

「もし今何か暴動が起きたら、真っ先に何かされるのは俺なんだろうな・・・」

良いとか悪いとかではなくて、人は「少数派」とか「みんなと違う」ものに対して、どうしても目を向けてしまう生き物なのだろう。


「みんなと違う」って、ちょっと怖い。

「自分だけ」って、ちょっと勇気が要る。



僕は日本の若い衆には、一度ぜひこの「少数派」の中に身を置いて生きてほしいのだ。

すると分かるのだ。「あ、俺みんなと違うな。なんか嫌だな・・・」とか「そうか、俺の顔も肌の色も、世界の常識の分けないんだよな」とか「じっと見つめらるのって嫌だなぁ」とか「俺はただメシを食ってるだけなんだから、放っといてくれよ!」とか「なんだよ、俺はただ歩いているだけなのに、そんなに目立っているのか」とか・・・。


「少数派」の気持ちが分かるのだ。

日本にいる「日本人以外」は、みんな「少数派」だ。だから僕らはどうしても、奇異の目を向けがちになってしまう。

僕だってもし街中で真っ黒なブラックアフリカの人を見たら、やっぱり見てしまう。それは変な気があるわけではないけど、やっぱり見てしまう。

仕方のないことなのかもしれないけど、見られている方はやっぱ嫌だと思う。たとえその1人にとっては「チラ見」でも、100人が「チラ見」をしたら、もはやそれは「ガン見」だ。


日本の若い衆へ。

ぜひ一度、自分が「少数派」になる国に行ってほしい。奇異の目を向けられる、指さされる、叫ばれる・・・そんな経験をしてほしい。

そして考えてほしい。学んでほしい。自分たちは外国人に対して「如何に振る舞うか」を。

そんなの明確な答えがあるわけじゃないけど、自分が「少数派」になった経験が、大きな糧となり師となると僕は思うのだ。

人間は感じなければ心に落ちない生き物だと僕は思っている。だからぜひ「感じに」行ってほしい。

そんな一歩を、ぜひ多くの日本の若い衆に踏み出してほしい。



2014年1月19日。灼熱の太陽が降り注ぐザンビアの首都ルサカのショッピングモールのカフェにて。



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