世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【第2章 中米編 パナマシティJICA支援校・訪問報告!】

2013-08-14 06:56:47 | 日記
2013年8月13日。

今日はとっても有意義な1日になりました!JICAパナマ様のご協力をいただき、実際にJICAが支援をし、協力隊員も活動している地元の公立学校に訪問することができました!

というわけで今回は、「パナマシティJICA支援校・訪問報告」ということでまとめさせていただきます~!


今回僕がお伺いさせていただのは、パナマシティ新市街にある地元の公立校「Escuela Berisario Porras」パナマシティは大きく旧市街と新市街に分けられるのですが、新市街は高層ビルが林立し、治安もそれほど心配ありません。この学校はそんな新市街の中にあり、僕は歩いて学校まで行ったのですが、治安面の心配は全くありませんでした。下の写真は校門前と、学校のすぐ前の通りからみた景色です。



突然の依頼にも関わらず、快く僕の訪問を受け入れて下さったのは、この学校で協力隊員として活動している神保先生です!本当にありがとうございました!心より御礼申し上げます!



この学校にはもう一人協力隊員の方がいらっしゃるのですが、ちょうどタイミング良く、その方のご家族がパナマにいらしていました。僕はただのオマケだったのに、一緒に歓迎パーティに参加してしまいました(笑)。ま、これもご縁ということで、お許し下さい・・・(笑)!



南米でもいくつもの学校に訪問して来ましたが、この学校を外から見ていて、そして実際に校内に入ってまず感じたこと。子ども達がとっても明るい!休み時間だったようで、みんな中庭で縄跳びをして遊んでいました。真ん中で縄跳びの指導をしながら一緒にあそんでいるのが神保先生です!



面白かったのが、ある男子が「かめはめ派」を出していたこと!パナマでも日本のアニメは大人気のようですね!


神保先生は体育が専門で、現地の先生方と協力して体育教育の向上に励んでいるとのことでした。そこでまずは早速体育の授業へ。学校が持っているグラウンドはなく、現地の人も使用するという学校のすぐ隣のグラウンドへ移動。
しかしなかなか授業は始まらず・・・。どうやら体育の先生が、ガッツリ宿題のノートチェックをしているようでした。「それは授業外の時間でやればいいのに・・・」と、正直思ってしまった僕がそこにはいましたが、ま、それはいいとして、ビックリしたのは、子ども達は遊びまわることなく落ち着いて待っていたこと。これは意外でした。



この学校の子ども達は、だいたい中流くらいの家庭の子ども達だそうです。あまりこのようなことは言いたくないのですが、やはりその家庭の経済力が子どもの成長に影響するのはどこの国でも同じのようですね・・・。パナマシティの中でも、貧困層の子ども達が多い学校は、やはり子ども達も落ち着きがなく教育活動が困難だそうです。この経済格差と教育の問題は、世界共通の課題のようですね。


とっても時間があったので、子ども達とじゃれながら写真をバチバチ。ちょっと一緒にはしゃぎすぎてしまい、先生に怒られてしまいました・・・。ごめんなさい・・・。やっぱり僕は、大人になれない三十路のオヤジです。



体育の授業は、走ったり鬼ごっこをしたり、基礎体力のトレーニングみたいでした。パナマの人も「氷鬼」をするんですね!日本だけかと思ってました!(笑)



そして驚いたのが、このグラウンドの隅っこのゴミ・・・。いくら学校のものではないグラウンドとはいえ、いくらなんでもこれは・・・と思ってしまった僕がそこにはいたような気がしましたが、まぁそれはドンマイです(笑)。それにしても南米でもそうでしたが、このゴミの問題はなんとかしないと・・・強く感じました。
パナマでも道路などのゴミはなかなかのものです。「ゴミは掃除をする人がするから、逆に掃除をするとその人に仕事を奪ってしまうことになるからしないんですよ」という話をお伺いしたことがあるが、日本的な感覚では理解し難いですよね。



体育の授業のあとはいくつもの教室を案内していただきました。お忙しい中本当に申し訳ありませんでした、ありがとうございました!

みんな本当に人懐っこくて、どんどん話し掛けてきます。覚えたての英語で質問をしてくる子や、そんな関係なくガンガンスペイン語で質問してくる子。だからスペイン語は分からんっちゅーのに!(笑)でもみんな本当に可愛い!そして子ども達がみんな楽しそうで落ち着いており、授業にもしっかり取り組んでいました。素晴らしい!



そして先生方もみんな僕を歓迎して下さり、「日本からやってきた日本の先生ですよ~!」と紹介して下さいました。授業中だというのに記念写真まで撮っていただき・・・本当にありがとうございます!



パナマの学校は午前中で終わりなんです。と言っても朝は7時から授業で、休み時間もほとんどなくぶっ続けだそうです・・・。それもしんどいですよね・・・。
放課後校門のところで神保先生とお話をさせていただいていたら、まぁ次から次へと子ども達がやって来る!そして屈託のない笑顔で僕に絡んできて、ガンガンスペイン語で話し掛けてくる。だーから、スペイン語は分からんっちゅーのに~!(笑)
校門の外では、屋台がお菓子などを売っていました。そして「リンゴ飴」を食べている!これも日本だけかと思っていたのに・・・意外!




お忙しい中にも関わらず、神保先生には本当に詳しくご案内をいただき、お話を聞かせていただきました。本当に本当にありがとうございました!

たくさんの質問をさせていただいたのですが、「実際に活動をしていて、最も難しいと感じたとは何ですか?」という質問に対しては、

「現地のやり方や文化などを尊重しつつ、と新しい方法を提案していくのが最も難しい。」

というお答えをいただきました。これと全く同じお話を、南米でもお聞きしたのを覚えています。その国にはその国の歴史や文化があり、そこに新しい風を吹かせ、プラスに持っていく。難しいのは、援助をしようとしている側の方法なり道具なりが、必ずしもその国にとってもベストとは限らないということですよね。神保先生もおっしゃってましたが、「下手をすると、ただの押し付けになってしまう」ということ。支援活動って難しなぁ・・・。

でも今回の訪問で一番僕が勉強になったのは、協力隊員の方々の真摯に活動に励む姿です。以前のブログの中で、日本の海外ボランティアに対する批判的な内容をあえて書かせていただいたことがあります。しかし今回の訪問を通して、そしてJICAパナマ様からのお話をお伺いして、決してそんなことだけではないことを確信致しました。日本の支援活動は必ず現地にも受け入れられている!そして日本そのものへの評価も決して悪くない!むしろ良い!それを改めて思いました。


余談ですが、パナマは東日本大震災のことを大いに心配して下さり、日本に援助をして下さった国でもあります。神保先生とのお話しの中で、震災のことも話題になりました。お恥ずかしい話ですが、僕はそのことを知りませんでした。パナマにいるうちにそのことを知ることができて本当に良かったです。感謝の気持ちを込めて、今このパナマに滞在しないといけないですね。

さらに余談ですが、ある国は日本とのサッカーの試合の時に、日本に対して「おめでとう、大震災」という垂れ幕を掲げていたことを思い出しました。怒りを通り越して悲しさが込み上げてくる話ですが、ほとんどの国が日本を援助して下さった歴史を、僕たちは絶対に忘れてはいけないですね。

さらにさらに余談ですが、パラグアイの日本人移住区の1つであるイグアス移住区は、震災のときに大量の豆腐を日本に送って下さったそうです。悲しみに溢れる震災でしたが、その中でも僕たちは、多くの方々の支援があったんですよね・・・。


ご多忙の中僕の学校訪問を手配して下さったJICAパナマ様、そして実際にご案内をして下さった神保先生、心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました!そして快く僕の訪問を受け入れて下さった現地の先生方、本当にありがとうございました!

本当に「人の優しさ」に助けられて、僕は最高に充実した旅をしております。これまでお会いしたすべての方々、これからお会いするすべての方々、心より「ありがとうございます」!!!

ではでは以上、ご報告レポートでございました~!

2013年8月13日。欧米人がメッチャでかい音で音楽を流しまくっていて、ちょっとうるさいなぁと感じているパナマシティの安宿にて(笑)。

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