自然と音楽と・・/天山

大自然と音楽がテーマのブログです。

真空管

2008-10-01 | 音楽
今、高級オーディオが静かなブームだそうです。その主役は団塊の世代、なんと50万前後のCDプレイヤーやセットで数十万のスピーカーがかなり売れていているのだそうです。実際デノンと日本マランツが合併してできたD&Mホールディングスはあのマッキントッシュをも傘下に収め、現在は黒字になっているとの事。自分も映像関係では音楽つける仕事で色々なスタジオに行きましたが一本100万円以上するようなタンノイなどのスピーカーや真空管を使ったマッキントッシュのアンプは垂涎の的で、こういったスタジオ以外ではよっぽどのマニアじゃないとこういうのは持っていませんでした。歯医者さんなんか多かったかな、昔はちょっと特別な人々の趣味って感じだったと思います。でもそれが現在かなり売れているというので驚きました。ジャズ喫茶やロック喫茶に入り浸っていた自分と近い世代の人だと思いますが、あの高級オーディオのプレイヤーでLPに針が入る瞬間のノイズはなんとも言えないし、再生された音は生の音を極めようって事で高級オーディオを揃えている訳だから2chであってもかなり臨場感がある「いい音、暖かい音」をそんな彼らが思い出しているのはとてもよく分かります。
そんな中、当時と今が少し違っているのは5CHの立体音響が主役である事でしょう。液晶TVで画面が大きくなって美しい映像にういた音は最高のサウンドで聞きたいという発展の仕方もあるそうです。これは昔あった疑似立体サウンドとか、アナログのドルビーサラウンドとも違ってDVDや放送された映像が完全に5.1chに対応しているので対応した機材を自分の好きな組み合わせてオーディオを自分なりに構築する事によって、微妙な自分なりの音を出すというところが良いのだということで、中でも真空管を使ったアンプは暖かい音が出て人気だそうです。
自分も愛用しているすごく昔に買ったフェンダーのギターアンプなんぞは、真空管を二個使っているので、何時間か使うとかなり熱を持つし、音もそのアンプの温度によって微妙に左右されるしで、こういうアナログの機材はけっこう面倒です。が、それなりに愛着もあるので人気あるっていうのも分かる気がしますねー。
しかし、この真空管。現在はもう日本製はないのだそうです。おまけに昔の名門であったドイツなどのヨーロッパやアメリカでもほとんど生産してないのだそうです。それじゃー替えってどうしているのだろう?切れてしまったら終わりなのか?じゃぁーどこが生産しているのか?というと、それは意外な事に中国や、ロシアの軍事産業の会社で生産しているのだそうです。もちろん軍事用で・・・。いち早く半導体に転換した西側日欧米と違ってロシアや中国はまだ真空管で動く軍の関係機材が存在するらしい・・・。もちろん近年こういった高級オーディオで引き合いが増えているので(日本経済新聞9/28)、オーディオ向けっていうのも作っているのだそうですが、なんだか不思議な取り合わせですね。
コメント
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