このトンボ、故郷でもたくさん見たなぁ。
僕らには江戸時代のミセスがやっていた「お歯黒」に似ているからオハグロトンボという名前の方がよく覚えています。五月頃もけっこういた記憶があります。信州の故郷では家の横の整備された川にもたくさん魚がいて、そこにはいつもこのオハグロトンボがいた。写真は多摩川の支流、浅川で撮影したものです。
ところで、お歯黒と言えば昔の時代劇にはよく出て来たものです。それで結婚しているとか分かるのですが、現代の美的感覚で考えると少し不気味な感じはします。今は時代劇でのアニメだってテレビドラマだって、結婚している女性の歯が真っ黒だなんていうのは見た事がありません。きっと映像を作る方々だって美しくて綺麗な女優さんやアニメの登場人物の歯が真っ黒ってのは許せないのではないでしょうか?よく分かる気がします。お歯黒ってこのハグロトンボの羽の色に近いって事だから、この黒色を保つのって大変だったんじゃないかなぁー。この羽の色の歯を持つ女性・・・・振り返ってニヤっと笑った女性の歯がこの色だったら、今じゃホラーですね。