真夜中のつぶやき <murmur to oneself at midnight>

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拘り続けた味の記憶『愛とは言えない1』

2011-02-15 | 読了本review

本日はBBNです

榎田尤利さん『愛とは言えない1』
 イヴの夜、実業家の攻様は10数年振りに唯一手に入らなかった受様に再会する。
 その夜2人は一夜を共にするが、朝には姿を消された攻様は、受様を再び手に入
 れる為に周到な準備を重ねるが、受様はつれない態度を崩さないのだが・・・

榎田さんと町屋さんのコラボ作品「恋愛シリーズ」の小説版第1巻です

昨日のコミックスバージョンと同じ時間軸で展開している上、
文章になっただけ主役二人の思いの密度が深まっていて
読み進むのも楽しかったです

攻様は多くの飲食店をプロデュースしている実業家です。

金も有り、容姿にも恵まれ、学歴も高い攻様は
もの心付いた時から女にもてるのが当たり前で、
多くの浮き名をながしますが夢中になるのはせいぜい半年

そんな攻様が唯一手に入れられなかった相手が
大学時代の後輩である今回の受様です

そんな受様と偶然の再会を果たすのはクリスマスイブの夜、
攻様が自身のフレンチレストランに顔を出した時の事でした。

沸き立つ店内で2人分の料理が供されたテーブルで
一人でディナーを食べている男性客が受様だったのです

15年ぶりの再会を運命と呼ぶ攻様に対して
単なる偶然とそっけない受様ですが
攻様の薦めるワインに酔ったのか
そのままお持ち帰りさせてくれるのですが・・・

翌朝、攻様に残されたのは
「Merry Chrismas」と裏書きされた攻様の名刺のみ。

必ず見つけてやる

果たして攻様は
受様を手に入れる事ができるのか

2人が離れていた15年の間に
受様は複数の著作を持つ心理学の准教授となっていて
誰かを好きになる事さえも
許されない罪の意識が受様の心に重く刻まれていたのです。

受様に再会した当時の攻様は
昔のリベンジ的に受様に接触したのだと思いますが

図らずも元妻との間に負った受様の傷を見てしまい
改めて今の受様について考えます。

こんな2人の間にどんな花が咲くのか楽しみです
明日は2巻です。


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