本能に基づく欲望は生物総て持って居る。「衣食住」は人間が生きて行く上必要欠くべからざるものであるが、此れ等を手に入れたとしても、より立派なもの、或は、より贅沢なものを欲しくなるのも、人間の欲望の本質である様だ。
「欲望が満たされると楽となるが、欲望がなければそれ以上に楽である。」☜ 大乗仏教の確立に大きな影響を与えた南インド出身の僧、龍樹(二世紀頃)に拠るとされている『宝行王正論』の一節です。人は兎も角も自分の欲望を解消したいと願いますが、其の方法には二通り在ります。一つは、自分の欲望を叶えることで其れを解消する遣り方、もう一つは、欲望其のものを放棄するというやり方です。そして龍樹は、「孰れの場合も人は楽になるが、其の度合は、後者の方が勝っている」いう。
地球上の国家は建前のイデオロギーはあっても、極少数の国は別として資本主義市場原理を取り入れる経済を無視出来る国は殆ど無い。此の経済の仕組みは、欲望を刺激して其れを大きく膨らます。
処で、間接民主主義を操る公人は、公人に成って何年かすると先ず例外無く堕落する。本来、゛邪に欲望の強い者は公人に成ってはならず、成らしては行けない ゛のである。処が、代表を選ぶ方も、邪な利益を欲して代表を選ぶことに成る。
資本主義市場経済と代表民主制は、必然として腐るのである。
続 く
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