【マクロ経済学を一緒に勉強しよう!其の(37)】を左クリックで開いて読み返してから以下の続きを読んだ方が良い。
更に、マネタリストがケインズ派と全く違う 理論を打ち立てて居る。
「賃金・価格の硬直性」: ケインズ派は失業があるからと言って、「直ぐに賃金が下がることは無い」という考え方⇔マネタリリストは古典派の主張と同様に、「長期的にみると、価格・賃金は需要と供給のバランスが取れる処迄調整される」と主張して居る。
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マネタリズムでは、働きたい人全員が就職出来る(完全雇用達成可能)と考えて居る。
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長期的には完全雇用が続く⇒国民所得Y(=YF : 完全雇用の時の生産量)で一定し、「MV=PY」は、
MV=PYF
【マクロ経済学を一緒に勉強しよう!其の(37)】
でマネタリズムではV=一定とし、更に、YF=一定とする⇒貨幣量Mの増減によってのみ物価Pが上下するという結論に成る。
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貨幣量Mを変化させても物価Pしか変わら無い☜金融政策によって臨機応変に行う経済対策も無意味と成る。
以上はケインズ以前の古典派経済学派に依る考え方そのものである。古典派経済学の理論には「貨幣数量説(=「貨幣量Mの変化が、物価水準の上昇・下落の主な原因である」)というもの」がある☜此の理論では、日銀が貨幣量を二倍にしても、物価が二倍に成るだけで国民所得Yには何の影響も無いということに成る⇒金融政策は意味が無く成る。
「貨幣ベール観」「貨幣の中立性」: 貨幣は実物経済に対して影響を持た無い=「貨幣はGDPや失業率などの数値に影響を与え無い」
ケインズ流の考え方「貨幣の需給バランスは利子率を決めて居る」⇔貨幣数量説「貨幣量は単に物価水準を決める」(マネタリズムも古典派と粗同様に考えている☜マネタリズムが「新貨幣数量説」と呼ばれる所以)
マネタリズム
① 経済の状態に応じて其の都度行う金融政策には意味が無い。
② 長期的な経済成長に合わせて、一定の割合で安定的に貨幣供給量を増やすべきだと考えて居る。
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「貨幣量を操作しても経済成長に無関係
だが、
人口が増えたり経済が成長して行けば、
必要な貨幣量も増えて行くだろう」としたもの。
此れを「k%ルール」ともいう☜ケインズの考えとは大きく乖離
纏 め
★ 国民所得御利子率が上がる⇒財に対する需要が変わる。
★ IS曲線 : 国全体として、商品の需要と供給のバランスが上手く取れる国民所得Yと利子率rの組み合わせを表す右下がりと成る曲線。
★ 国民所得と利子率の変化⇒貨幣に対する需要も変わる。
★ LM曲線 : 国全体として、貨幣の需要と供給のバランスが上手く取れる国民所得と利子率の組み合わせを表す右上がりの曲線。
★ IS曲線とLM曲線の交点では,「商品」と「貨幣」とのバランスが取れていて⇒此の交点で「均衡国民所得」が決まる☜但し、其の均衡点が「望ましい点」に成って居るとは限ら無い⇒政府がIS曲線やLM曲線を動かし、均衡点を「望ましい点」に移動させる様と、財政政策や日銀の金融政策を実施するのだ。
★ 財政政策の利点と欠点
財政政策の実施⇒① 国民所得を増やすことが出来る。一方、 ② 「利子率」を上げて仕舞う⇒副作用「クラウディング・アウト」を引き起こす☜金融政策によって無貨幣供給量を増やす⇒李利子率は上がらず副作用を起こさ無い。
★ 「流動性の罠」: 利子率が極限迄下がると其れより下がることに無く成り、金融政策の効力は無く成る。
つ づ く
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